山洋電気、広範囲なAC電源で使える低振動ステッピングドライバを開発:FAニュース
従来製品に比べ、振動を約10%低減。電源はAC100〜240Vと広範囲で、入力電圧を自動識別し、最適なモータ特性で制御する。適合モータのフランジの大きさは、42mm角、60mm角、86mm角から選ぶことができる。
山洋電気は2014年7月18日、2相ステッピングシステム「SANMOTION F2」のラインアップにAC電源入力のステッピングドライバを追加したと発表した。工作機械・半導体関連装置・食品関連機器・工業用ミシンなど向けで、同年8月1日に販売を開始する。
今回開発された製品は、モータを低振動・高トルクで駆動させることが可能。同社従来製品に比べ、振動が約10%低減した他、低振動モード機能の搭載により、1分割(フルステップ)・2分割(ハーフステップ)の駆動分割数が粗い設定でも、滑らかで振動の少ない運転ができる。
電源はAC100〜240Vと広範囲に対応し、入力電圧を自動識別して最適なモータ特性で制御する。さらに、エンコーダ付モータを使用することで、位置・速度などの運転状態が監視可能。振動・脱調が発生した際の原因究明が容易となっている。また、モータの電磁ブレーキ用電源を搭載し、開閉タイミングの自動制御が可能。サイズは幅48mm×高さ160mm×奥行き130mmと小型で、同社従来製品に比べ体積は24%低減した。
電源電流は5Aと10Aの2種類。適合モータのフランジの大きさは、42mm角、60mm角、86mm角から選べ、オプションでブレーキ付き、エンコーダ付き、ブレーキ・エンコーダ付きもある。価格はオープン。
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