マツダの安全技術は子ども目線、キッズデザイン賞の最優秀賞を受賞:安全システム
マツダは、子どもの安全・安心に配慮した自動車技術「MAZDA TECHNOLOGY FOR KIDS」が、「第8回キッズデザイン賞」で最優秀賞となる「内閣総理大臣賞」を受賞したと発表した。自動車技術が同賞の最優秀賞を受賞するのは今回が初めて。
マツダは2014年8月4日、同社の子どもの安全・安心に配慮した自動車技術「MAZDA TECHNOLOGY FOR KIDS(マツダ・テクノロジー・フォー・キッズ)」が、「第8回キッズデザイン賞」で最優秀賞となる「内閣総理大臣賞」を受賞したと発表した。キッズデザイン賞が2007年に始まって以来、内閣総理大臣賞を受賞した自動車技術は今回が初となる。
キッズデザイン賞は、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」という3つのデザインミッションから構成される顕彰制度である。受賞作品には、「キッズデザインマーク(KDマーク)」の使用が認められる。
第8回キッズデザイン賞は、過去最高となる408点の応募があり、2014年7月4日に272点の受賞作品が発表された。そして最終選考を経て、これら272点から今回マツダが受賞した最優秀賞の内閣総理大臣賞をはじめ36点が選ばれている。
マツダ・テクノロジー・フォー・キッズのうち受賞対象となったのは、「CX-5」をはじめとする新世代車両に採用した以下の4つの技術である。
- 子どもを発見しやすい前方視界を拡大したAピラーとドアミラー配置
- 子どもの巻き込み事故リスクを減らすサイドモニター
- 子どもを車酔いさせにくい、スムースな運転操作の習得をサポートする「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」
- 子どもによるエンジンの誤始動を防ぐアドバンストキーレスエントリーシステム
「CX-5」はAピラー形状とドアミラー配置を工夫して、斜め前方視界が死角にならないようにしている。これらの設計を行う際の基準は、5歳児を確実に視認できる(頭部がしっかり見える)ことだという(クリックで拡大) 出典:マツダ
今回の受賞に対しては、「子どもの身体特性や心理特性に基づいた安全性向上に資する技術、機能の提案を高く評価し、最優秀賞とした。走行時の安全性にとどまらない幅広い自動車安全に子ども目線を明確に取り込んだ開発姿勢に共感する」という審査評が得られている。
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