日産「ジューク」が直噴ターボに低圧クールドEGRを世界初採用、燃費は約1割向上:エコカー技術
日産自動車がマイナーチェンジした小型クロスオーバーSUV「ジューク」は、エクステリアデザインの大幅な刷新の他、排気量1.6l直噴ターボエンジンに直噴ガソリンターボエンジンで「世界初」(同社)となる低圧クールドEGR(排気再循環)を採用するなどの改良が施されている。
日産自動車は2014年7月14日、小型クロスオーバーSUV「ジューク」をマイナーチェンジし、同日から全国で販売を始めると発表した。税込み価格は、排気量1.5l(リットル)エンジンを搭載するモデルが173万7720〜228万5280円、排気量1.6l直噴ターボエンジンを搭載するモデルが233万8200〜267万8400円。
今回のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインを大幅に刷新した。フロントでは、日産自動車の統一デザインである「Vモーショングリル」や「ブーメランシェイプ」のLEDポジションランプについて立体感を増すことで、同社のデザインテーマを強くアピールしている。リヤにも、ブーメランシェイプのLEDコンビネーションランプを採用した。そしてドアミラーでも、フロントとリヤのLEDランプに合わせて、ブーメラン型サイドターンランプを組み込んでいる。フロント/リヤのバンパーは、躍動感あふれる洗練されたクロスオーバーSUVとしての存在感を高められるような新デザインを施したという。
この他、2013年8月のマイナーチェンジで導入したグレード「パーソナライズパッケージ」をさらに発展させた「パーソナライゼーション」を設定する。パーソナライゼーションでは、エクステリアについて黒、赤、白、黄の4色のドアミラーとドアハンドルセット、インテリアについて赤、白、黄の3色のセンターコンソールおよび各種トリム、シート地セットをユーザーの好みに合わせて自由に選択できる。
直噴ガソリンターボエンジンで「世界初」
車両デザインの変更の他では、排気量1.6l直噴ターボエンジンの燃費を向上するために大幅な改良を加えた。直噴ガソリンターボエンジンで「世界初」(同社)とする、ロープレッシャー(低圧)クールドEGR(排気再循環)を採用し、より広範囲に渡ってEGRを作動させられるようにした。低圧クールドEGRとは、エキゾーストマニホールドの触媒を通過した後のクリーンな排気ガスを冷却した後、ターボチャージャー手前に再循環させるシステムである。
さらに各部の摩擦抵抗の低減や燃焼効率の向上も施し、JC08モード燃費はFF車で14.2km/l、4WD車で13.4km/lとなった。従来モデルは、FF車で13.0km/l、4WD車で12.6km/lだったので、6〜9%の燃費向上効果が得られたことになる。
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