インフォアジャパン、製造業向けERPの最新版を日本で提供開始:製造ITニュース
インフォアの最新テクノロジー「Infor 10xプラットフォーム」を搭載。マルチサイト(複数拠点)での事業展開向けに、複数サイトを単一のデータベースに格納できるようになった。また、IFRS(国際会計基準)に対処するため、会計機能も拡張した。
インフォアジャパンは2014年7月7日、製造業向けERPの最新版「Infor SyteLine 9」を日本で提供開始すると発表した。Infor SyteLineは、主に組み立て加工型製造業を対象とした包括的なERPで、最新版にはインフォアの最新テクノロジーであるInfor 10xプラットフォーム、Infor Ming.le、Infor ION、Infor Business Intelligence(BI)を搭載している。
Infor SyteLine 9では、マルチサイト(複数拠点)での事業展開向けに、複数サイトを単一のデータベースに格納できるマルチサイトシングルインスタンスに対応。マルチサイト機能を強化したことで、データ管理がシンプルになった。さらに、生産管理システムやクラウドでの導入・開発も強化。これにより、新しいデータ構造やアプリケーションフォームの開発時間を短縮し、アプリケーション拡張の操作性も向上した。
また、新たにIFRS(国際会計基準)などに対処するため複数元帳にも対応するなど、会計機能も拡張している。他に、市場価格で変動する製品に対して相場データから値を取得して動的に製品価格を再計算できるサーチャージ機能や、キャンペーン・割引の管理機能が追加された。
特に製造業向けに、直接業務・間接業務を向上させるための機能強化、コンプライアンスへの対応、管理職向けのレポート機能を強化。自動車、産業用機器、ハイテク、プロセス製造業・組み立て製造業などでは、サプライチェーン全体で、顧客需要の監視や納品日程のスケジューリング、リソースの追跡が可能となっている。
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