ニュース
米国トヨタがクラウドストレージ「Box」を導入――社内外での情報共有を強化:製造IT導入事例
米国トヨタが社内外での情報共有用にクラウドストレージの「Box」を採用したことを明らかにした。
米国Boxは2014年7月11日、米国トヨタが社内外での情報共有用にBoxのクラウドプラットフォームを導入したことを明らかにした。導入規模は数千人クラスとなる。
クラウド型のコンテンツ共有サービスは、社内外およびさまざまなデバイスから、従業員が社内文書にアクセスできる利点を持つ。関連企業との情報共有などを行うコラボレーションプラットフォームとして活用できる点なども特徴だ。一方で社内文書をクラウド環境に移すため、セキュリティが大きな課題となる。そのため、大手企業などでは採用に二の足を踏むケースが多かった。
米国トヨタでは、以前から「さまざまなデバイスから社内コンテンツにアクセスしたい」という従業員の要望があったという。一方で、IT部門にとっては、管理コストを低減できるオープンプラットフォームの採用と、セキュリティ確保という点を条件としていた。これらの条件に適合するサービスとして今回Boxを採用。評価のポイントとしては、シンプルなUI、オープンプラットフォームによるカスタマイズ、マルチデバイスからのアクセス、機密項目を守る高度なセキュリティ機能が実装できる点があったとしている。
Boxは当初、個人向けのクラウド型ストレージとして人気を呼び、普及を広げたが、ここ最近は企業向けサービスでの導入を急拡大している。大手企業では、米国GEや米国P&G、フランスのシュナイダーエレクトリックなどが採用している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “4つの力”を1つに! トヨタが北米本社機能をテキサス州ダラスに集約
トヨタは、製造、販売、金融などの北米本社機能をテキサス州ダラス北部のプレイノに集約することを発表した。従来はケンタッキー州、カリフォルニア州、ニューヨーク州などに点在していたが、拠点を一元化することで効率化を進める。 - クラウドを使ったサプライヤとのデータ連携
いよいよ設計・開発でもクラウド活用が本格化! とはいうものの、図面はIP情報そのもの。サプライヤ間連携などで実業務に耐えるようにするには? - クラウドサービスで管理する化学物質、製造業で役立つ
製造業には海外拠点と国内拠点で大容量データを共有するニーズがあるなど、クラウドサービスが役立つ下地がある。電通国際情報サービスと沖電気工業は、原材料や製品に含まれる化学物質情報を管理できるクラウドサービス「PLEXUS CM」を開発、サービス提供を開始した。 - テーマサイト「製造業向けクラウド」