ニュース
東レの中国・新研究施設が完成。上海を拠点とする研究・技術開発の新体制を確立:製造マネジメントニュース
実験室、試験工場、分析室などを備える。中国顧客固有のニーズに合った新商品・技術開発、技術サポートを一層強化し、中国事業の拡大を目指すとしている。
東レは2014年6月16日、中国・上海にある東麗先端材料研究開発(中国)(Toray Advanced Materials Research Laboratories(China)、略称:TARC)に新研究施設を完成させ、上海を拠点とする研究・技術開発の新体制を確立したと発表した。
TARCは、2012年1月に上海で発足した中国事業拡大のための研究・技術開発拠点。主に、樹脂、フィルム、炭素繊維複合材料、電子情報材料、水処理・アメニティーの各事業分野の戦略に基づいた中国顧客向けの製品開発や技術サービスを展開している。
今回完成した研究施設は、延べ床面積6725m2の鉄筋コンクリート造3階建てで、実験室、試験工場、分析室などを備える。さらに、フィルムや炭素繊維複合材料、電子情報材料などの製品開発・技術サービス機能充実のため、成形機や印刷機などの試作・分析・評価の設備を導入した。
これにより同社では、中国顧客固有のニーズに合った新商品・技術開発、技術サポートを一層強化し、中国事業の拡大を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 研究開発費は“コスト”なのか、データで見る技術立国の危機
「2013年版ものづくり白書」から、日本の製造業が抱える課題を明らかにする本連載。前編では海外展開の現状と問題を取り上げたが、後編では「研究開発」に焦点を当てる。 - 三菱電機、パワー半導体関連の開発強化を図る設計技術棟を稼働
分散していた営業・開発・設計技術部門を、設計技術棟へ集約。各部門の連携を強化することで、パワー半導体関連の新技術・新製品開発を加速する狙いがある。 - デンソーが製品開発の中核拠点を刷新、新試作棟を約74億円で建設
デンソーは、新製品の設計や試作、生産設備の開発を行うための新試作棟を、本社敷地内(愛知県刈谷市)に建設する。40年以上前に建設した試作工場の代替となる。2014年6月から順次稼働を始める予定だ。投資金額は約73億5000万円。 - ダイキンがオープンイノベーション拠点を設立――京大との包括提携も
ダイキン工業は新たにオープンイノベーション拠点を2015年に設立する。合わせて京都大学との包括提携も発表。産学の幅広い知識や技術を呼び込み、イノベーション創出を目指す方針だ。