新型「コペン」は工場も新しい、新技術満載の「コペンファクトリー」で生産:工場ニュース
ダイハツ工業は、軽オープンスポーツカー「コペン」の新モデルの生産工場となる「コペンファクトリー」で新たに採用した技術を明らかにした。
ダイハツ工業は、2014年6月19日に発売した軽オープンスポーツカー「コペン」の新モデル(関連記事:新型「コペン」、成功の鍵は「自分らしさの表現」)の生産工場となる「コペンファクトリー」で新たに採用した技術を明らかにした。
新型コペンは、2002年発売の初代コペンと同様に、本社工場(大阪府池田市)で生産する予定。新型コペンの生産ラインは、「お客様と『身近で、つながる工場』」をコンセプトに、生産技術者の顔が見える見学スペースから、新型コペンを生産する様子を見られるようにし、名称もコペンファクトリーに変更する。コペンファクトリーでは、2014年夏以降に新型コペンのオーナーを対象とした見学を実施する予定だ。
このコペンファクトリーは、見学者から生産の様子が見えやすいだけでなく、新型コペンに求められる高品質なモノづくりに合わせて新しい技術も導入される。まず、組み立てラインについては、デジタルトルクレンチを採用し、手元でボルトの締め付け量を常にチェックしながら作業を行えるようにする。この手元の情報を表示するタブレット型モニターには、技術者が担当する工程の作業内容が表示され、チェックを行える。また、1工程のタクトタイムが15分と長く、技術者1人当たりの作業が多岐にわたるため、大型モニターで作業の見える化を行い、作業漏れを防止できるようにしているという。
新型コペンの骨格構造「D-Frame」の防錆塗装を行う電着塗装設備については、一定規模以上の量産車で採用している連続搬送塗装ラインから、少量生産となる新型コペンに合わせてバッチ式塗装ラインに変更した。D-Frameに最適な塗装条件を設定できるだけでなく、ライン長が半分以下になるので、工場の省スペース化も可能になる。
またD-Frameの品質を守るため、ダイハツ工業として初めて、3次元計測カメラをボディ計測に採用した。
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