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新型「コペン」、成功の鍵は「自分らしさの表現」にあり車両デザイン(1/2 ページ)

ダイハツ工業は、軽オープンスポーツカー「コペン」をフルモデルチェンジすると発表した。新型コペンは、樹脂外板の着せ替えによって「自分らしさの表現」が可能なことを特徴としている。同社は、この「自分らしさの表現」をサポートすべく、さまざま施策を展開する予定である。

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新型「コペン」の「コペン ローブ」の外観

 ダイハツ工業は2014年6月19日、東京都内で会見を行い、軽オープンスポーツカー「コペン」をフルモデルチェンジすると発表した。スポーツカーとしての躍動感や流麗さを表現した「コペン ローブ」と、新ジャンル感やアクティブ感を表現した「コペン Xモデル(仮称)」という異なる意匠の2つのモデルを用意している。発表同日からまずコペン ローブの販売を始め、2014年秋にコペン Xモデルを発売する予定。JC08モード燃費も、トランスミッションがCVT(無段変速機)のグレードで25.2km/l(リットル)を達成しており、自動車取得税と重量税が全額免除となるエコカー免税の対象車になっている。税込み価格は、CVTグレードが179万8200円、MT(マニュアル変速機)グレードが181万9800円。月間販売目標台数は700台。

新型「コペン」の「コペン ローブ」(左)と「コペン Xモデル」の外観(クリックで拡大)
「コペン ローブ」の内装(左)とエンジンルーム(クリックで拡大)


 新型コペンは、剛性を大幅に高めた新骨格構造「D-Frame」によって実現した「感動の走行性能」と、樹脂外板を着せ替えることで購入後のデザイン変更を容易にする「DRESS-FORMATION」が可能にする「自分らしさを表現できるクルマ」を特徴としている(関連記事:新型「コペン」は「走る楽しさ」と「持つ喜び」を追求、価格も200万円以下に)。

左側の写真は、会見で説明するダイハツ工業の三井正則氏。右側の写真は、新型「コペン」に試乗後のモリゾウことトヨタ自動車社長豊田章男氏。スポーツカーとしての性能にニッコリ

 会見に登壇した同社社長の三井正則氏は、「新型コペンは、クルマ本来の走る楽しさを得られるだけでなく、自分らしさの表現も可能な車両だ。特に、自分らしさの表現に向けては、さまざまな施策を展開する予定である。これらの施策を通して、新型コペンの発売を、ダイハツ工業がお客様に一番近い会社に変わるための第1歩にしたい」と語る。

樹脂外板の着せ替えは2系列で展開

 では、三井氏の言う「自分らしさの表現に向けたさまざまな施策」とはどういったものになるのだろうか。以下に見ていこう。

新型「コペン」は「DRESS-FORMATION」によって樹脂外板を着せ替えられる
新型「コペン」は「DRESS-FORMATION」によって樹脂外板を着せ替えられる。樹脂外板を持っているモデルの女性によると「片手でも持てるくらい軽い」とのこと(クリックで拡大)

 車両開発の側面では、DRESS-FORMATIONによる樹脂外板の着せ替えが挙げられるだろう。今回の会見では、このDRESS-FORMATIONによる着せ替えの方向性が示された。

 ダイハツ工業製品企画部で新型コペンのチーフエンジニアを務める藤下修氏は、「コペン ローブとコペン Xモデルは、樹脂外板の着せ替えの対象外となっているドアの形状が異なるため、この2つのモデルの間で着せ替えを行うことはできない。一方、2015年半ばにヘッドランプを丸い形状に変更した『第3のモデル』を投入するが、この第3のモデルとコペン ローブの間では樹脂外板の着せ替えが可能になる」と説明する。

新型「コペン」の「第3のモデル」(左)と「DRESS-FORMATION」の方向性(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

 つまり、新型コペンの樹脂外板の着せ替えは、コペン ローブ系列とコペン Xモデル系列の2系列で展開されるということだ。

 また2014年夏以降には、新型コペンのオーナーが、生産工場の「コペンファクトリー」を見学できるようにする。「生産者の顔が見えるので、オーナーに安心と信頼を感じてもらえるのでは」(藤下氏)という。

「コペンファクトリー」のイメージ
「コペンファクトリー」のイメージ(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

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