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ソフトバンクのロボット事業、本命は「Pepper」ではなく「V-Sido OS」か!?ロボット開発の分業化・効率化を目指す(4/4 ページ)

先日のソフトバンクの発表に続き、同グループ会社のアスラテックが「新規ロボット事業」に関する記者説明会を開催。ロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS」を主軸とする同社の戦略・展望を、当日の発表内容とチーフロボットクリエーターである吉崎航氏のコメントを交えて紹介する。

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ロボットの進化爆発を起こす

 今後、V-Sido OSを採用することで、ロボット開発のコスト、スピード、柔軟性において、大きなメリットが得られそうだ。また、既存のクラウドや今後出てくるであろうロボット専用のクラウドAIなどとの連携の際に、ロボットごとにプログラムを追加する必要がないことなども大きな利点だろう。

 記者説明会の後半では、実際にV-Sido OSを採用している企業を紹介。「玩具、アミューズメントから過酷な作業現場で使われるものまで、さまざまな分野におけるロボットOSのデファクトに、われわれのV-Sido OSがなることを願っている」と吉崎氏は説明する。


V-Sido OS採用企業拡大中
V-Sido OS採用企業拡大中

 アスラテックは、自身がロボットの開発製造メーカーになるのではなく、ロボット関連企業/新規参入企業に、V-Sido OSを利用してもらうことによって、ロボットの進化爆発を起こし、ロボット開発そのものを加速させていきたい考えだ。「ロボットが当たり前にいる社会の実現。われわれは、そのお手伝いをしていきたい」(吉崎氏)。

 なお、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は、記者説明会の冒頭で披露されたメッセージビデオの中でアスラテックへの増資を表明し、アスラテックのロボット事業に対して大きな期待を寄せた。

孫正義氏からのメッセージ

 ソフトバンクは、ロボットのデファクトOSの地位を狙うV-Sido OS、cocoro SBが研究開発を進めるロボットの感情技術、そして、低価格で空気が読める(感情認識機能を搭載する)Pepperと、グループ一丸となってロボット事業への本格参入を果たした。次は何を仕掛けてくるのか――。しばらく、ソフトバンクグループの動向から目が離せない。

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