横河電機、パネル取付型ペーパーレスレコーダーの機能強化版を発売:FAニュース
米国医薬品局の定めにのっとった電子記録・電子署名による製造管理が可能。測定点数を最大450点にまで拡張した。
横河電機は2014年4月7日、パネル取付型ペーパーレスレコーダー「GXシリーズR2」とポータブル型ペーパーレスレコーダー「GPシリーズR2」を発売した。
両製品は、データ収集制御システム「SMARTDAC+」のラインアップに含まれるパネル取付型ペーパーレスレコーダー「GXシリーズ」、ポータブル型ペーパーレスレコーダー「GPシリーズ」の機能を強化したもの。新たに米国医薬品局(FDA)が定める規則(Part11)に対応し、さらに測定点数の大幅な拡張、表示機能の拡張を図った。
現在、レコーダーの記録媒体は、従来の紙ではなく電子媒体が主流。両製品ではFDA 21 CFR Part11(連邦規則第21条第11章)にのっとった電子記録・電子署名による製造管理を可能にした。
また、最大60点までの入力が可能な拡張ユニットを用意し、レコーダー1台に拡張ユニットを最大6台まで接続できるようにした。これにより、本体への入力と合わせて最大450点までの入力が可能になった。
さらに、オプションとして「カスタムディスプレイ機能」を追加した。標準テンプレートの図表に加え、例えば、タンクなどの設備や機器のイメージ図に温度や圧力の値を表示するなど、任意のグラフィックを表示できる。これにより、記録計としての機能に加え、プロセスの表示器や操作パネルとしても使えるようになった。
用途としては、温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・表示・記録が想定されている。GXシリーズは、鉄鋼、石油化学、化学、紙パルプ、食品、薬品、上下水道、電気・電子をはじめとする幅広い産業の生産現場、GPシリーズは、家電、自動車、半導体、新エネルギーをはじめとする幅広い産業の開発部門、大学および研究機関などでの使用が見込まれている。
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