安川電機と横河電機は2013年12月19日、安川電機が横河電機のダイレクトドライブ(DD)モーター事業を譲り受けることで合意したと発表した。
安川電機は、モーションコントロール事業領域において、モータードライブを中心に製品群とアプリケーションノウハウを国内外に提供している。その中で同社DDモータは半導体、液晶、ロボット、工作機械市場における小型化・高精度化に対するユーザーニーズに応えてきた。今回、横河電機がDDモーター事業から撤退することを機に、中空径が大きいモータを使用する装置に適した横河電機の製品事業を取り込むことによって、モータードライブ製品のラインアップを拡充させ、事業の拡大を目指すとしている。
事業譲受の概要は以下の通り。
- 横河電機のDDモータ事業全般(ただし一部の顧客・製品は除く)を安川電機が譲受する
- 事業譲渡契約書締結日は平成25年12月18日、 事業譲渡日は平成26年1月1日の予定
この事業譲受に伴う安川電機の業績への影響は軽微であるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2015年春の規制開始に向け各社がトップランナー基準適合モーターをアピール
「TECHNO-FRONTIER 2013|第31回 モータ技術展」(会期:2013年7月17〜19日)において、産業用モーターメーカー各社は2015年春に施行される「トップランナー基準」に対応した、プレミアム効率(IE3)モーターを展示していた。 - 高速回転でもシャーペン芯は折れません――安川電機、8軸同期制御デモ
安川電機は、2台のロボットでシャープペンシルの芯の両端をつかみ、それを高速回転させても芯を折らないように8軸を同期制御するデモ展示をSCF2013で行った。また、GaN(窒化ガリウム)デバイスを搭載し、約98.2%の変換効率を達成した太陽光発電用パワーコンディショナも参考展示した。 - “位置決めの新たな世界”を提案するモーター技術
オリエンタルモーターは「システム コントロール フェア2013」で、位置決め機能内蔵の制御モーターユニット「FLEX対応シリーズ」や機械式アブソリュートエンコーダ搭載モーターなど新技術の提案を通じて“位置決めの新たな世界”を紹介した。