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何でもモビリティ化、デンソーの小型インホイールモーターユニット:電気自動車
デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展」において、小型インホイールモーターユニット「X-mobility」を展示した。任意の製品に後付けすることで、手軽にモビリティ化できることを特徴とする。
デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展」(2014年3月21〜25日)において、小型インホイールモーターユニット「X-mobility」を展示した。
X-mobilityは、同展示会を主催するデンソー デザイン部が開発した研究コンセプトの1つである。電気自動車(EV)などで注目を集めているインホイールモーターを、椅子や台車のキャスターと同程度のサイズまでに小型化。任意の製品に後付けすることで、手軽にモビリティ化できることを特徴とする。
X-mobilityを何個装着したとしても、常に互いの状態をセンシングしながら、最適な走行制御を行える。無線接続したスマートフォンを使って簡単に操縦することが可能だ。「ユーザーの発想次第で新しいモビリティを生み出せる」(デンソー)という。
例えば、通常の台車に適用すれば無人搬送機として利用できる。また、上り坂の移動で苦労するベビーカーやキャリーバッグへの装着も考えられる。
研究コンセプトなので商品化の予定はないが、「インホイールモーターをテーマに、X-mobilityと異なるものを新たに開発する方針」(同社)である。
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