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25万円値下げの日産「リーフ」、補助金削減と消費増税で実質価格は値上がり電気自動車

日産自動車は、電気自動車(EV)「リーフ」の国内販売価格を改定した。全てのグレードを一律で25万7000円値下げする。しかし、「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」の減額と、消費税率の増加により、実質価格は値上がりすることになった。

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日産自動車のEV「リーフ」

 日産自動車は2014年3月28日、電気自動車(EV)「リーフ」の国内販売価格を改定した。全てのグレードを一律で25万7000円値下げする。リーフは、2012年11月のマイナーチェンジで、性能を向上するとともに価格を引き下げた。さらに2013年4月には約30万円の値下げを行っている。



 税込み価格(消費税8%)は、「Sグレード」が287万2800円、「Xグレード」が329万2920円に、最上級の「Gグレード」が367万9560円。オーテックジャパンが手掛けるカスタムモデルの「エアロスタイル」は、「Sエアロスタイル」が317万5200円、「Xエアロスタイル」が359万5320円、「Gエアロスタイル」が392万7960円となる。

日産自動車のEV「リーフ」。「Gグレード」(左)と「Xエアロスタイル」(クリックで拡大) 出典:日産自動車

25万減額となったCEV補助金を補てん

 EV、プラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車は、購入する際に政府から「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」を得られる。今回の販売価格を改定したリーフは、このCEV補助金が減額された。従来モデルは最大78万円だったが、今後は最大で53万円になる。今回の値下げは、CEV補助金の減額分である25万円をそのまま補てんするものになっている。

 ただし、2014年4月1日以降、消費税率が5%から8%に上がるため、その分の値上がりまでは吸収し切れていない。最も安価なリーフは、Sグレードからオプション設定で運転席・助手席向けサイドエアバッグとカーテンエアバッグを省いた設定になる。従来モデルでは、CEV補助金と消費税込みの実質価格は220万9350円だったが、今回からは226万7200円となる。値上がり分の5万7850円は、ほぼ消費税率の増税分に相当する額だ。

 なお、平成25年度(2013年度)のCEV補助金の申請期限は2014年3月7日だったが、予算を繰り越して同年8月7日まで延期することになった。

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