「Intel Galileo」ファーストインプレッション:アイデア・ハック!! Arduinoで遊ぼう【番外編】(1/4 ページ)
インテルが2014年1月に発売したArduino互換開発ボード「Galileo(ガリレオ)」。今回、Arduinoの連載を執筆している縁で、Galileoのレビューをする機会を得た。本編と同様、電子工作初心者の視点で、Galileoのファーストインプレッションをお届けする。
MONOist編集部から届いた荷物を開梱すると、マイコンボードのパッケージにしては大きい箱が出てきました。今回紹介する「Intel Galileo(以下、Galileo)」です(画像1)。パッケージは、ブルーを基調にしたクールなデザイン。ビニール袋や簡素な箱に入って売られているマイコンボードとはイメージが違います。
従来のマイコンボードは、“機能優先”というか、あくまでも「製品の中に組み込まれるパーツ」であり、デザイン的な要素はほとんどありませんでした。マイコンボードにこうしたデザイン性が付加され始めたのは、2005年に登場した「Arduino」からでしょうか。
約1年前、筆者が初めてArduinoの基板を見たときは「カワイイ!」と思いましたが、このGalileoに対しては「カッコいい!」という印象を持ちました。ネーミングからの連想もあるのでしょうが、男性がかけているサングラスの奥に広がる“キラキラとした星空”を見ると、「この箱を開けたら何かすごいことが起きるのでは?」「自分の前に新しい世界が広がるのかも?」と期待が高まります。
この「カッコいい!」は、電子工作の間口を広げるという意味で、非常に重要なポイントだと筆者は思います。今までの電子工作は、どちらかというと、マイコンスペックを見ただけでワクワクする人たちのものでした。こうしたマニアやベテランの人たちだけでなく、初心者が興味を持って、気軽にパッケージを手に取ってもらうには、見た目のカッコよさは大切です。
そんな期待を胸に、いざ開封の儀です(画像2)。
大きなパッケージの中には、Galileoと小冊子、ACアダプター。そして、5種類の形状の異なるコンセントプラグが詰め込まれています(USBケーブルは別途必要)。
小冊子には、各国の言語で「安全性と規定に関する重要事項」が書いてあります。
ふむふむ。……。……。……。そ、それでおしまい!? Galileoが発表された際、確か“初心者にも使いやすいボード”と、うたわれていたはずですが(涙)。「あぁ、組み込み業界が対象としている初心者って、レベルが高いんだなぁ〜」と思うのは、こんなときです。まぁ、Galileoに限った話ではないかもしれませんが、このあたりの配慮はもう少しほしいところです。
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