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猫まっしぐら! インテル「Quark」搭載Arduino互換ボード「Galileo」で“デジタル猫じゃらし”Maker Faire Tokyoに先駆け日本初公開!?

インテルは、東京都内で開催したソフトウェア開発者向けイベント「インテル ソフトウェア・イノベーション・フォーラム 2013」で、組み込みシステム向け低消費電力SoC「Intel Quark SoC X1000」を搭載したArduino互換開発ボード「Galileo」の実機デモを披露した。

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インテル ソフトウェア・イノベーション・フォーラム 2013

 インテルは2013年10月31日、同社のハードウェア/ソフトウェア戦略などについて発信するソフトウェア開発者向けイベント「インテル ソフトウェア・イノベーション・フォーラム 2013」を東京都内で開催。講演会場の外で行われたデモ・ショーケースでは、「Maker Faire Rome」で発表されたArduino互換開発ボード「Galileo(ガリレオ)」の実機とそのデモが披露された(関連記事:インテル、「Quark」搭載のArduino互換開発ボード「Galileo」発表)。「日本国内の公の場で、実際に動いているGalileoを披露したのは今回が“初”だ」(同社)という。

 Galileoには、インテル“第4のプロセッサファミリ”として位置付けられている「Quark」の最初の製品である組み込みシステム向け低消費電力SoC「Intel Quark SoC X1000」が搭載されている。Quarkは、インテルが次世代のコンピューティングの主流となるIoT(Internet of Things)市場向けに打ち出した新しいプロセッサファミリであり、Atomプロセッサと比較して、サイズが5分の1、消費電力が10分の1と「インテル史上最小のCPUコアだ」(同社)という。

GalileoGalileoのパネル 組み込みシステム向け低消費電力SoC「Intel Quark SoC X1000」搭載のArduino互換開発ボード「Galileo」の実機と説明パネル ※画像クリックで拡大表示

 デモ・ショーケースでは、Galileoを用いた「デジタル猫じゃらし」とでも呼ぶべき(?)デモシステムを披露。焦電型赤外線人感センサーで猫(人)を検知すると、サーボモータで2つの鏡を操り、レーザーポインタの光が当たる位置を上下左右と動かすデモを実演していた。デモシステムでは、サーボモータやセンサーを制御するシールド(Arduinoがサポートする拡張基板)が取り付けられていた。「このデモシステムを作ったエンジニアの自宅には5匹の猫がおり、留守中に猫たちが遊べるようにと考えたものだという。開発期間はわずか3日。一部の留め具などは3Dプリンタで製作したものを利用している」(同社)。

Galileoのデモ1Galileoのデモ2Galileoのデモ3 焦電型赤外線人感センサーで猫(人)を検知すると、サーボモータで2つの鏡を操り、レーザーポインタの光が当たる位置を上下左右と動かす ※画像クリックで拡大表示

 GalileoはArduino互換であるため、シールドをそのまま利用できる。また、プログラム(スケッチ)の開発には、Galileoに対応したArduino IDE(バージョン1.5.3)が用意されている(配布はインテル)。「Galileoの面白いところは、Arduino互換であるがその下にLinuxが動作している点。例えば、GalileoにWebカメラを付けてOpenCVで画像認識をするようなシステムも作れてしまう。あるいは、取得したセンサー情報をPythonを使ってより複雑な処理を行わせることもできてしまう。Galileoは試作開発ももちろんできるが、より本格的な組み込みシステムの開発にも活用できる」(同社)。

Galileoのデモ4
左が統合開発環境「Arduino IDE」の画面、右下がLinuxのコンソール画面

 気になる販売価格について、説明員にたずねたところ「日本での価格は、2013年11月3〜4日に開催される『Maker Faire Tokyo 2013』のタイミングで公表できると思う」とし、残念ながらこの場で回答を得ることができなかった。

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