「MATLAB/Simulink」が「Raspberry Pi」や「レゴ マインドストーム EV3」に対応:モデルベース開発
The MathWorks(マスワークス)は、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョンとなる「リリース2014a(R2014a)」を発表。「Raspberry Pi」や「レゴマインドストームEV3」といった、新たな組み込み機器開発プラットフォームへのサポートを拡充した。
The MathWorks(マスワークス)は2014年3月7日(米国時間)、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョンとなる「リリース2014a(R2014a)」を発表した。
マスワークスは、MATLAB/Simulinkの定期的なバージョンアップを年間2回行っている。春にリリースされるバージョンはその西暦年と末尾に「a」が付き、秋にリリースされるバージョンは末尾に「b」が付く。直近のバージョンであるR2013bは、2013年9月に発表されている。
今回のバージョンアップでは、新たな組み込み機器開発プラットフォームへのサポートを拡充している。MATLABは、「Raspberry Pi」と専用のWebカメラに対応。Simulinkは、「レゴ マインドストーム EV3」、「Cortex-M3」マイコンを搭載する「Arduino Due」、Samsung Electronisの「Galaxy Androidデバイス」に対応した。
またSimulinkでは、モデルに関連付けられた設計データを定義および管理するためのデータディクショナリや、マルチコアプロセッサとFPGAをターゲットとしたアルゴリズム分割および実装を行うための単一モデルワークフローが追加された。MATLAB/Simulinkは、R2013bで、ザイリンクスの「Zynq」などのプログラマブルSoCを用いた製品開発に対応しているが、今回のSimulinkの機能追加は、これをさらに拡充するためのものだ(関連記事:MATLAB/Simulink製品の最新版、検証やコード生成のための機能追加)。
この他、MATLABのツールボックスやSimulinkのオプションで、アップデートおよびバグ フィクスが行われている。
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