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使い勝手が大幅に向上した新しいMATLAB/Simulink、「R2012b」発表デザインや使用感を刷新

The MathWorksは、使い勝手とナビゲーション機能を大幅に向上させたMATLAB/Simulinkの最新バージョン、「リリース2012b」を発表した。

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MATLAB/Simulink R2012b

 The MathWorksは2012年9月12日、使い勝手とナビゲーション機能を大幅に向上させたMATLAB/Simulinkの最新バージョン、「リリース2012b(以下、R2012b)」を発表した。

 R2012bには、MATLABデスクトップおよびSimulinkエディタを中心としたMATLAB/Simulinkの主要アップデートの他、「MATLAB Production Server」と「Financial Instruments Toolbox」という2つの新製品の追加などが含まれる。さらに、ヘルプシステムも新しくなり、コンテンツの閲覧、検索、フィルター、整理機能などが向上したほか、他の82製品のアップデートおよびバグ修正も施されている。

 R2012bで注目すべきは、使い勝手とナビゲーション機能の向上を目的としたアップデートである。以下、刷新されたMATLABデスクトップと新しいSimulinkエディタの概要を紹介する。

 MATLABデスクトップでは、大きく2つのアップデートが行われている。頻繁に使用する機能に素早くアクセスできるツールストリップと、MATLABプロダクトファミリのアプリケーションを一覧できるMATLABアプリケーションギャラリーの導入である。MATLABツールストリップにより、データに対する最適なプロットタイプの選択など、頻繁に使用するMATLAB機能のアイコンを表示できるようになった。アプリケーションギャラリーでは、MATLABプロダクトファミリのアプリケーションの表示ができるようになり、コードを書かなくても一般的なタスクの実行が可能となった。

新しいSimulinkエディタ
新しいSimulinkエディタには、シミュレーションの巻き戻し、タブ付きウィンドウとエクスプローラーバーが追加された(※出典:The MathWorks) 【画像クリックで拡大表示】

 その他、MATLABアプリケーションをギャラリーに追加するためのパッケージ化機能や、固定幅テキストファイルおよび区切り記号付きテキストファイルからのデータインポート機能、コマンドウィンドウでの関数や変数のタイプミスを修正する機能などが追加されている。

 一方、モデル化を簡素化するための機能が追加された新しいSimulinkエディタには、ウィンドウの管理を向上させるタブ付きのモデルウィンドウ、モデル階層を操作するためのエクスプローラーバー、最適な信号線のパスを決定する信号経路指定、シミュレーションの巻き戻しと信号への条件付きブレークポイントの設定を可能にするデバッグ機能などが含まれる。

 さらに、プロジェクトファイルの管理とソース管理ソフトウェアへの接続のためのSimulinkプロジェクトが導入された他、Arduino、LEGO Mindstorms NXT、BeagleBoard、PandaBoardなどのターゲットハードウェア上でのモデル実行がサポートされている。

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