PHEVベンチャーのフィスカーが中国企業傘下で新生、新型車「Atlantic」投入へ:電気自動車
破綻した米国のプラグインハイブリッド車(PHEV)ベンチャーFisker Automotive(フィスカー)。2014年3月、フィスカーの再出発を知らせるWebサイトが開設された。その名も「The New Fisker」である。
2013年11月に連邦破産法11条の適用を申請した米国のプラグインハイブリッド車(PHEV)ベンチャーFisker Automotive(フィスカー)。紆余(うよ)曲折はあったものの、2014年2月に中国の大手自動車部品メーカーである万向集団(Wanxiang Group)による買収を受けて(関連記事:米国グリーン・ニューディールの成果は中国企業の下へ、PHEVベンチャーも買収)、同社の米国法人Wanxiang Americaの傘下で事業を継続することになったようだ。
2014年3月、フィスカーブランドの再出発を知らせるWebサイトが開設された。その名も「The New Fisker」である。
同Webサイトでは、フィスカーを創業したHenrik Fisker氏とBernhard Koehler氏の理念を基に、走ることの喜びと環境性能を両立するPHEVの開発を継続することを表明。さらに、万向集団がこれまでに培った環境技術を活用して、より高レベルな環境性能を実現するとしている。また、新たにフィスカーブランドの親会社となった万向集団が、世界でも指折りの自動車部品メーカーであり、「自動車のことを理解している」、「カー・ガイ(クルマ野郎)である」ことも強調している。
今後は、破綻前にコンセプトカーを発表していた、PHEVの新型車「Atlantic」や「Surf」、「Sunset」の開発を継続する方針。同社初のPHEV「Karma」もできるだけ早く生産を再開するとしており、破綻前と同様にフィンランドの自動車受託製造企業Valmet Automotiveで生産を継続するための契約交渉を進めているという。
なお2012年にGeneral Motorsから買収したデラウェア州の工場については、「新生フィスカーにとってどのように役立てられるかを査定中」としており、売却も視野に入れているようだ。
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