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日新製鋼、日本IBMとの基幹システムに関するアウトソーシング契約を更改:製造IT導入事例
日新製鋼が企画立案・業務設計したシステムを、エヌアイ情報システム(NIIS)が具現化し、日本IBMがNIISを支援する。
日新製鋼と日本アイ・ビー・エム(IBM)は2014年2月17日、2004年4月から続く基幹業務システムに関する戦略的アウトソーシング契約を更改し、新たに2019年3月までの契約を締結したと発表した。
日新製鋼では、鉄鋼業としてのコア業務の企業競争力をより強化させるため、基幹システムを、継続的な業務変革を支えるITシステムへと進化させるとともに、低コストかつ安定的に運用・維持できる基盤として整備を進めていく考えだという。実際には、日新製鋼が企画立案・業務設計したシステムを、エヌアイ情報システム(NIIS)が具現化し、日本IBMがNIISを支援する形となる。
日本IBMはIBMのグローバル標準に準拠したサービスを提供。基幹システムはクラウド環境で構築し、災害対策等を拡充してきた方針を継続・強化する。システムの開発・構築・保守の体制については、開発だけでなく保守まで含めたシステムライフサイクル全体を考慮。経営方針に対応した柔軟なシステム開発とコスト削減を目指す。さらに業務とITの知識・スキルを持った人材育成も進めるとしている。
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