スマートインサイト、分析機能を強化した企業内情報活用基盤の新版をリリース:製造ITニュース
スマートインサイトは、同社が展開する企業内情報活用基盤「SMART/InSight G2」の新バージョンとなる「V2.5.1」を発売した。新たに検索機能や分析機能を向上し、企業内に存在する各種情報の活用を向上する。
スマートインサイトは2014年1月27日、自社内の各種情報を簡単に検索できる情報活用基盤「SMART/InSight G2」の新バージョン「V2.5.1」を発売した。
SMART/InSight G2は企業内の情報を簡単に検索できるサーチアプリケーションだ。製造業では、ERP(経営資源計画、基幹業務)やSCM(サプライチェーン管理)、PLM(製品ライフサイクル管理)、CRM(顧客管理)などのさまざまなシステムが個別に稼働している場合が多い。また、これらのデータを統合するには多くの費用が必要になり、データ連携が行われていないケースも数多く存在する。SMART/InSight G2は、検索技術により、既存のシステムに手を加えることなく、構造化データ、非構造化データを問わずデータの仮想統合を実現し、必要な情報を簡単に検索し閲覧できる点が特徴だ。
新バージョンの2.5.1では、新たに以下の新機能を向上した。
- 操作性向上によるサーチ横断処理の向上
- 分析機能の向上
- 非構造化データ処理機能の向上
これらの機能を強化することにより新たに、製品(Product360)、顧客(Customer360)、知見(Knowledge360)の3つの軸に統合し、用途に合わせた情報活用基盤を提供してく方針だ。
製造業向けでは、検索条件を一定にし、部品情報や過去トラブルなど異なる種類のデータを一括検索し、可視化するといったことが可能。また、数値を集計しドリルダウンすることで、製品の重量、コスト、消費電力などの分析も行える。
サービス分野においては、顧客データや売り上げデータといった従来の分析に加え、アンケートやSNSなど、有効利用が始まった非構造化データを統合した情報プラットフォームの構築が行える。また、社内に散在する文書や分析データから社内の知見を引き出す統合プラットフォームとしての機能構築にも役立つ。
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