日産が欧州でスティールウェッジのS&OPソリューションを採用:製造IT導入事例
欧州日産自動車会社は、スティールウェッジのクラウドベースのS&OPソリューションを採用し、計画立案の改善を進める方針だ。
欧州日産自動車会社(Nissan Europe SAS)は2013年11月15日、スティールウェッジのクラウドベースのS&OP(セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング)ソリューションを導入したことを明らかにした。
S&OPとは、経営層と、生産や販売などの業務部門が同じ情報を共有し、経営陣の意思決定速度を高める仕組み。「製販超同期化」などと訳されている。サプライチェーンに財務情報などを結び付けることで、財務的な価値を明確にし、より正確で素早い経営判断を下せる。生産量を調整する“製販調整”だけでなく、財務やマーケティング、製品開発なども加えることで経営全体の計画を各部署に落とし込み「1つの数字」を基に経営できるようにすることを特徴としている。一方で現場層での取り組みが企業財務にどれだけ貢献しているかを可視化できることで現場意識の向上にもつなげられることも利点だ。
『S&OP』の関連連載記事: | |
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⇒ | セールス&オペレーションズ・プランニングの方法論 |
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⇒ | リサーチペーパーでひも解くS&OP |
⇒ | 経営と基幹業務の現場をつなぐS&OP |
スティールウェッジはS&OP関連ソリューションをクラウドベースで提供するグローバルベンダー。海外では、ダウケミカルやレノボ、エマーソン・エレクトリックなど約1000社の顧客を抱えている。スティールウェッジのソリューションは、先進のシナリオ生成機能により、各部門の合意形成を基に精度の高い需給計画の策定を可能にし、経営陣の意志決定をサポートできることが特徴だという。
欧州日産自動車会社では、今後34カ国200人の意思決定層が同ソリューションを活用する予定だという。マーケット需要計画や地域および本社事業計画、製造計画、生産能力計画などで利用し、同社のサプライチェーン計画プロセスの統合を進めていく。これらにより、リードタイムを最適化しながら、より正確なプロダクトミックスを実現するとしている。
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