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超小型EV「i-ROAD」の国内版は1人乗り、2014年初からカーシェアで利用可能にCEATEC 2013

トヨタ自動車は、「CEATEC JAPAN 2013」に、超小型電気自動車(EV)「TOYOTA i-ROAD」を出展すると発表した。国内向けモデルは1人乗りで、2014年初頭から、同社が愛知県豊田市で実証運用している都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」のシェアリングサービスで利用できるようになる。

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トヨタ自動車の超小型EV「i-ROAD」

 トヨタ自動車は2013年9月26日、IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」(2013年10月1〜5日、幕張メッセ)に、「第83回ジュネーブ国際モーターショー」(2013年3月7〜17日、スイス・ジュネーブ)で話題を集めた超小型電気自動車(EV)「TOYOTA i-ROAD(以下、i-ROAD)」を出展すると発表した(関連記事:トヨタが10年をかけて進化させたパーソナルモビリティ、「i-ROAD」が市街を走る)。

 ジュネーブ国際モーターショーで公開されたi-ROADは2人乗りの超小型EVだったが、国内向けモデルは1人乗りの車両として開発が進められている。2014年初頭には、トヨタ自動車が愛知県豊田市で実証運用している都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」で利用できるようになるという。

トヨタ自動車の超小型EV「i-ROAD」
トヨタ自動車の超小型EV「i-ROAD」。「ジュネーブ国際モーターショー」で公開した2人乗りモデル(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

「Ha:mo」のサービスを拡充

 同社は、Ha:moのサービスを2013年10月1日から拡充することも併せて発表した。

 Ha:moは、クルマなどパーソナルな乗り物と公共交通の最適な組み合わせによって、人にも街にも社会にも優しい移動の実現を目指す交通サポートシステムの総称(関連記事:超小型EVを使った都市交通システム「Ha:mo」、トヨタが実証実験を開始)。Ha:moのサービスとしては、道路状況や公共交通機関の運行状況に応じてCO2排出量と利便性の双方に配慮し最適な移動手段の情報提供を行う「マルチモーダルルート案内」と、都市内の近距離移動ニーズに対応する小型EVシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」がある。

「Ha:mo」の実証実験の様子
「Ha:mo」の実証実験の様子(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 拡充内容はHa:mo RIDEが中心となっている。まず、Ha:mo RIDEのシェアリングに用いているトヨタ車体の1人乗りEV「コムス」の台数を、現在の10台から、新たに45台を投入して55台にし、10月中旬には100台まで増やす。また、ユーザーがコムスのキーをスマートフォンで解除できるようにして、貸し出しや返却が必要な物理キーを使わないで済むようにする。

 Ha:mo RIDEでは、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」も使用している。これも現在の10台から62台まで増やす。最終的には100台体制にする計画だ。

 Ha:mo RIDEの車両貸し出し・返却を行う車両ステーションは、現在4カ所しかない。これを、10月1日に17カ所、10月中旬までに21カ所に増やす。新たな車両ステーションは、より多くの通勤/通学者の利用が見込める豊田市内の主要駅、主要公共施設/商業施設、トヨタ自動車の事業所などに設置する。なお、Ha:mo RIDEの特徴である、車両ステーション間の乗り捨て利用は継続する。

 Ha:mo RIDEのシェアリングサービスとしての有用性と事業性を評価するため、10月1日からは車両の利用料を有料化する(入会費や月会費は無料)。コムスの場合、最初の10分が200円で、以降1分ごとに20円を加算する。11月中旬からは、曜日・時間帯別の料金体系や、ステーション間の車両台数のバラツキを抑制するための往復割引を導入し、料金水準と利用頻度の関係性を検証する。

 車両台数と車両ステーションの規模拡大に併せて、Ha:mo RIDEの会員数を現在の100名程度から1000名規模まで拡大する方針である。そのためには、学生から社会人、主婦に至るまで、会員を幅広い層まで広げる必要がある。そこで、会員になるメリットを実感してもらうため、10月1日からの1カ月間、初乗り料金を安価にするなどのキャンペーンを実施する。

 マルチモーダルルート案内についても、出発地や目的地付近にHa:mo RIDEの車両ステーションがある場合には、Ha:mo RIDEの車両を使ったルートも選択の候補に加わるようになる。この他、日立製作所が開発した「統合バス運行管理システム」との接続により、バス利用の利便性が向上した。今後は、あらかじめ登録した「マイルート」上での渋滞発生予測をユーザーに伝える機能などを順次追加していく予定だ。

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