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プラズマクラスターが取り持つ縁!? デンソーがシャープに25億円を出資:ビジネスニュース
デンソーがシャープに25億円を出資する。両社の間では、デンソーの車載空調機器向けに、シャープがプラズマクラスターイオン発生機を供給するなどの形で取り引き関係があった。
デンソーは2013年9月18日、シャープに25億円を出資すると発表した。シャープが同年10月に行う、第三者割当で発行する新株式を引き受ける形で増資を行う。
デンソーとシャープは、車載用プラズマクラスターイオン発生機を共同開発するなどの形で取り引き関係がある。今回、デンソーがシャープに出資するに当たり、デンソーの車載機器技術に、シャープの家電の先端技術をユーザー志向で融合させて、両社で自動車の快適性、安全性、利便性を向上させる新たな価値創造を目指した協業を推進することで合意したという。
協業のテーマは、車室内における快適性の創造、車両と住宅/家電の間で協調するシステムなどの技術開発・商品化を想定している。具体的な内容は、今後両社で詰める。
なお、シャープは、デンソーの他にも、電動工具メーカーのマキタから100億円、住宅関連メーカーのLIXILから50億円の出資を受けることを発表している。マキタとLIXILからの出資は、資本業務提携に基づくものだが、デンソーの出資は「協業を確実に推進するため」(シャープ)となっている。
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