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デンソーが東京都内に車載半導体設計開発拠点を設立、関東圏の技術者を採用:半導体大手リストラの受け皿に!?
デンソーは、車載半導体の設計開発体制を強化するため、新たに東京都内に設計開発拠点を2014年7月に設立すると発表した。半導体の関連研究機関や技術者の多い関東圏を中心に、同拠点の従業員を採用する。
デンソーは2013年9月11日、車載半導体の設計開発体制を強化するため、新たに東京都内に設計開発拠点を設立すると発表した。同社で、車載半導体の設計開発機能を持つ拠点は、本社、幸田製作所(愛知県幸田町)、基礎研究所(愛知県日進市)に続き、4拠点目となる。
新拠点は2014年7月に設立する予定。環境・安全分野における最先端の車載半導体の設計開発を行う。半導体の関連研究機関や技術者の多い関東圏を中心に、同拠点の従業員を採用する計画だ。従業員数は、2015年7月時点の約30人から、2020年度には約100人まで増やす。
デンソーは、1968年にIC研究室を社内に設置してから、40年以上にわたって車載半導体の開発、設計、生産を続けてきた。最近では、2012年10月に富士通セミコンダクターの岩手工場(岩手県金ケ崎町)を買収(現在はデンソー岩手)するなど、事業拡大に努めている(関連記事:デンソーが富士通セミコンの岩手工場を買収、半導体前工程工場は3拠点目に)。
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