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【ETWest2013】“モノ”と“モノ”がつながる時代を支えるM2Mクラウド技術組み込みイベントリポート(1/3 ページ)

西日本唯一の組み込み専門技術展「Embedded Technology West 2013」が、2013年6月13〜14日の2日間、インテックス大阪で開催された。“ヒト”と“モノ”がつながる時代から、“モノ”と“モノ”がつながる時代が到来。そこに必要不可欠なM2M(Machine to Machine)技術に関する展示が目立った。

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ETWest2013

 2013年6月13〜14日の2日間、インテックス大阪で西日本唯一の組み込み専門技術展「Embedded Technology West 2013(以下、ETWest2013)」が開催された(主催:組込みシステム技術協会)。

 今年で8年目を迎えたETWestには、144社が出展。うち44社が新規出展企業であった。景気回復の気配と好天に恵まれ、来場者も過去最高の5812人(主催者公式発表)と好調だった。

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西日本唯一の組み込みシステム技術専門展示会「ETWest2013」
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来場者でにぎわうETWest2013

 今年は、NHKグローバルメディアサービスの協力を得て、カンファレンスの内容をスマホやPCへほぼ同時にテキストで配信するバリアフリー・サービスを新たに提供した。展示会終了後に、講演内容を写真付きドキュメントファイルで作成・ダウンロード可能し、来場できなかったユーザーにも情報提供を行っている。

 本稿ではETWest2013会場で、筆者が注目したブースを中心にリポートする。

M2Mクラウドの普及に期待

 入り口付近には、組み込み業界で欠かせないキーワードとなっているM2M(Machine to Machine)のコーナーが設けられていた。

 M2Mシステムは、10年ほど前から使われてきている。しかしながら、従来のM2Mシステムは企業やサービスごとに構築する必要があり、多くの費用が発生する上、迅速なサービス開始も難しかった。また異なる領域のサービス連携や既存サービスの拡張において多くの費用が発生していた。こうした構造が、M2M普及の足かせとなっていたという。

 それが近年、モバイル通信環境の拡充とともにM2M用料金プランも充実してきて、通信費が安くなった。M2Mがクラウドサービスと連携し、安価にシステムを構築できる環境が整ってきたのだ。

 一方で2012年12月に発生した笹子トンネル天井板落下事故などを背景に、経年劣化したインフラ設備の遠隔監視・管理システムによる設備の予防保全のニーズが増している。今後フィールドクラウドサービスの市場拡大が見込まれており、ETWest2013のカンファレンスやブース展示でも、M2M関連の技術のアピールが目立った。

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テクノ・システム・リサーチ「国内モバイルM2M市場動向調査」より。EMS-JPグループセミナー NTTPCコミュニケーションズ 〜フィールドクラウドサービスについて
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M2Mの事例を多数出していたコアのブース。終日、来場者でにぎわっていた

 日本システムウエアは、M2M専用プラットフォーム「Toami(トアミ)」を披露した。「Toami」は、M2Mに関連するマップやグラフなどデータ表示に必要な50種類以上の機能を標準ウィジェットとして用意。ユーザーはアイコンをドラッグ&ドロップするだけで、画面デザインを実装できる。そこにセンサーから取得するデータを定義しリンクするだけで、アプリケーションを構築できる。また、デバイス管理やデータ蓄積、処理基盤、検索機能やセキュリティ、外部システムとの連携機能などM2Mに必要な機能を一通り網羅している。

 Toami導入により、従来の個別開発と比較して開発スピードが格段にアップするという。その結果、市場投入までの時間を大幅に短縮し、システム構築や運用におけるコストの削減を可能とした。同社では、3年間で30社への導入を見込んでいる。

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Toamiのアプリケーション開発画面

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