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ソニー、復活へ道半ば――鍵を握る“感性価値”商品:製造マネジメントニュース(3/3 ページ)
ソニーは2015年3月期に売上高8兆5000億円、営業利益率5%以上、ROE10%の中期目標を発表した。しかし、中核と位置付けるエレクトロニクス主力3事業では積極投資を進めるものの、前回発表した目標数値を下方修正し、復活への道が容易ではないことをうかがわせた。
感性価値商品が本当に出せるのか
今回の目標引き下げは、中核と据える3事業における構造的な問題点をあぶりだしている。
デジタルイメージング事業では、イメージセンサーや業務用映像領域では圧倒的な強さを発揮しているものの、従来売上高を支えてきたコンパクトデジタルカメラ市場はスマートフォンなどの影響で縮小傾向にある。ゲーム事業では、スマートフォンやタブレットのアプリによるライトゲーム市場が広がり、ゲーム専用コンソールの存在感が低下。またモバイル事業においては、米Apple、韓国サムスン電子が2強としての地位を確立し、そう簡単には逆転が難しい状況だ。
これらの市場構造において勝ち残り、中期目標を達成するには、既存路線の延長戦上では厳しく、他を圧倒する商品やサービスが必要になってくる。平井氏は「既存の価値観の延長戦ではない。変わることができなければ成長もできない」と強調する。
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