フォルクスワーゲン「Beetle」が「iPhone」とドッキング、「iBeetle」に変身:車載情報機器
Volkswagen(フォルクスワーゲン)は、同社の小型車「Beetle」に、Appleのスマートフォン「iPhone」とのドッキングステーションを標準装備したモデルを2014年初頭に発売する。このiPhoneとつながるBeetleの車名は「iBeetle」である。
Volkswagen(フォルクスワーゲン)は、「上海オートショー」(2013年4月20〜29日)において、Appleのスマートフォン「iPhone」とのドッキングステーションを標準装備する同社の小型車「Beetle(ビートル)」を2014年初頭に発売すると発表した。このiPhoneとつながるBeetleの車両名称は「iBeetle」である。
iBeetleのiPhoneとのドッキングステーションは、ダッシュボード中央部に設置されている。iPhoneを横向きにしてドッキングステーションに接続すれば、iBeetleを運転しながらiPhoneの全ての機能を利用できるようになるという。例えば、ハンズフリーユニットを介して、カーナビゲーションを操作したり、電話を掛けたりすることができる。iBeetleのカーオーディオシステムを使って、iPhoneに登録した音楽データを再生することも可能だ。
さらに、iBeetle向けの専用アプリも用意される。専用アプリは、音楽ストリーミングサービスの「Spotify」、車両の横方向に掛かる加速度メーターやエンジンの油温計/水温計などを表示する「Expert」、目的地までの最適な走行ルートを教えてくれる「Trainer」、「Facebook」などのSNSのメッセージを読み上げる「Reader」、現在地情報を地図上に反映したデジタルポストカードを友人に送る「Postcard」、車室内の様子をiPhoneのカメラで撮影して友人に送る「Photo」といったメニューから構成されている。
iBeetleのドッキングステーションは「iPhone 5」に対応している。このドッキングステーションは、通常のBeetleのオプションとしても提供される予定だ。また、iPhone5とコネクタが異なる「iPhone 4」と「iPhone 4S」に対応するドッキングステーションも2013年9月に発売される。
エクステリアとインテリアも「iBeetle」専用の意匠に
iBeetleは、通常モデルと、格納式の屋根を持つオープンカーであるコンバーチブルモデルの両方で投入される。iPhoneとのドッキングステーションを標準装備する以外にも、エクステリアとインテリアにiBeetle専用の意匠を採用する方針である。例えば、18インチサイズのタイヤホイールやドアミラーのハウジング、サイドトリムのパネル、ステアリングホイールなどには、Galvano Grey(ガルバノグレー)というクローム系の彩色が施される。サイドシルにはiBeetleロゴ入りの黒色プレートが、Aピラー下部のフロントフェンダーにはiBeetle専用のエンブレムが入る。
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