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「iOS」が車両連携を加速、「Siri」でハンズフリー操作、独自マップアプリも今日からキットって呼んでもいい、Siri?

Appleが発表した「iOS」の新バージョン「iOS 6」では、自動車関連でも注目の新機能が追加された。「Siri」によるハンズフリー操作や、カーナビゲーション機能を持つ独自開発の「マップ」アプリなどである。

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 Appleは2012年6月11日(米国時間)、同社のアプリケーション開発者向けカンファレンス「World Wide Develpers Conference 2012」において、「iPhone」や「iPad」、「iPod touch」に搭載する「iOS」の新バージョン「iOS 6」の概要を発表した(関連記事1関連記事2)。

 iOS 6で新たに追加された200以上の機能の中でも、自動車関連では2つの機能に注目が集まっている。1つ目は、運転中のドライバーが、音声エージェント「Siri」を使って、iPhoneなどのハンズフリー操作を行えるようにする「Eyes Free」である。Siriへの音声コマンドの入力は、車両のステアリング部に搭載する専用ボタンを押してから行う。Siriを使って、音楽再生や、カーナビゲーションのルート設定を行える。

「Eyes Free」の利用イメージ
「Eyes Free」の利用イメージ。右手の親指で押しているのが専用ボタンである。(クリックで拡大) 出典:Apple

 自動車メーカーも、Eyes Freeに対応する車両を開発中だ。トヨタ自動車、ホンダ、BMW、Daimler、Audi、General Motors、Chrysler、Jaguar Land Roverなどが1年以内の対応を表明しているという。

 2つ目は、Appleが独自に開発した、カーナビゲーション機能を持つ「マップ」アプリの搭載だ。拡大・縮小・回転をスムーズに行えるベクトル形式の地図データや、市街地の交差点における3D表示切り替え、交差点での進行方向の音声案内、走行ルートを変更した際の自動ルート再設定など、国内市場の一般的なカーナビゲーションシステムと同程度の機能を備える。

 また、iOS搭載機器の移動速度などをプローブデータとして活用することにより算出した渋滞情報も取得できる。事故情報や渋滞情報を基に、より早く目的地に到達できるルートを提案する機能も搭載している。

「マップ」アプリのナビゲーション機能渋滞情報を基にしたルート再設定機能も備える 「マップ」アプリのナビゲーション機能のイメージ。iOS搭載機器の移動速度から算出した渋滞情報の表示や、事故情報や渋滞情報を基にしたルート再設定機能も備える。(クリックで拡大) 出典:Apple

 先述したSiriによるハンズフリー操作で、ナビゲーションのルート設定や、レストランなどの目的地検索も行える。これらの他、一部の大都市を空中から俯瞰(ふかん)しているように3D表示する「Flyover」という機能も搭載している。

 iOS 6は、2012年秋に正式にリリースされる予定だ。

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