「夏草や 負けるな一茶 夢のあと」――ランダム俳句プログラムで奇跡の一句は生まれるか!?:プチコンで始めるBASIC新世代育成“虎の穴”(7)(3/3 ページ)
懐かしのジョークプログラムの代表格「ランダム俳句プログラム」をプチコンのBASICで再現するとこうなった! 一風変わったデータ管理方法として、グラフィック面をメモリ代わりに使うテクニックも紹介するぞ。
ハナモゲラ俳句世代に贈る!!
最後は、もっと気の抜けた俳句プログラムを見てもらおうかの。ここまで一風変わったデータ管理の方法とか、実にテクニカルな内容じゃったからな。オッホン!
いや、そこまで言うほどのものだったかは……。
CLEAR 'ショキカ 'メインルーチン @MAIN CLS 'カ゛メンクリア FOR I=1 TO 17 'ハイク セイセイ KU$=KU$+CHR$(RND(44)+177) IF I==5 OR I==12 THEN KU$=KU$+" " NEXT 'ハイク ヒョウシ゛ PRINT KU$ TALK "@T200@S3@E8"+KU$ KU$="" PRINT PRINT "ステキナ ク テ゛シタネ (HIT ANY KEY)" 'ニュウリョクマチ @KEYWAIT K$=INKEY$() IF K$!="" THEN GOTO @MAIN GOTO @KEYWAIT
ソースコード3 みごとに単純なプログラムです |
『たまおほえ ふるかにみいち けのすもお』か……。ふむ、一茶も苦労しとるのじゃな。
もはや一茶関係ねェし!
い、1文字ずつランダム生成してるんですか?
日本語っぽく聞こえるような、ゼンゼン違うような……。
ランダム俳句のまた違った側面じゃな。これはこれで声を発音させるとオモロいものじゃぞ。時には『奇跡の一語』が生まれたりもするからあなどれん。何度もやればそのうち一茶の句ができたりせんじゃろか。
『無限の猿定理』じゃないんですから……。
いまさらですが、季語がないのでこれは俳句じゃない気もします。
それはともかく、こうした1文字ずつランダム作成するタイプのプログラムも昔から脈々と続くものです。内容は全くのデタラメですが、何となく日本語のような気もするところが笑いのツボになるのでしょうか。
かつては「ハナモゲラ俳句」と呼称されたりもしましたが、厳密な意味でのハナモゲラ語(いかにも日本語らしく聞こえるよう工夫された、ナンセンスな言葉)とは言い難いのかも。逆に、このプログラムの手法で完全ランダムではなく、音韻やイントネーションに法則性を持たせてみるのも面白いかもしれませんね。
そんな、かつてのハナモゲラ俳句世代もグッとくるキーワード。今回のBASICトークのススメはこちらです。
今回のBASICトークのススメ
リピート・アフター・ミー
この圧縮形式、カナ文字に変換して“五・七・五”で区切ってはどうでしょうか
1986年に発売された初代『ドラゴンクエスト』には外部メモリがなかったため、セーブデータは、カナ50音による20文字に圧縮した「ふっかつのじゅもん」として画面に表示(!)されました。
ふっかつのじゅもんは“五・七・五・三”形式、つまり句+作者という区切り方で表記されていて、見た目はまさにハナモゲラ俳句。ユーモラスさと、うっかり書き写し損なっていたことに気付いたときのかなしみとで、オールドファンには忘れられない思い出です。
さすがにこのBASICトークは、あなたの上司が十分に冷静であれば「キミ、何を言っているのか!」とおしげもなくボツにするでしょうが、もしかすると「『いのきばば(猪木 馬場)』か……、ふふふ」と青春の何かを思い出すかもしれません。それがあなたの評価につながるかは微妙ですし、そもそも時代が同じとはいえ「BASIC」トークかどうか……微妙ですね。
そるさでは、まやとじいかに、おいあしょい(それでは、また次回、お会いしましょう)! (次回に続く)
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