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Androidスマホと連携するディスプレイオーディオ、クラリオンとSamsungが開発CEATEC 2012

クラリオンは、「CEATEC JAPAN 2012」において、Androidスマートフォン「Galaxy S III」と連携するディスプレイオーディオを参考出展した。

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Android対応版「Next GATE」

 クラリオンは、「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2〜6日、幕張メッセ)において、スマートフォンコントローラ「Next GATE」のAndroid対応版を参考出展した。Samsung Electronicsと共同で開発しており、同社のAndroidスマートフォン「Galaxy S III」に対応する予定だ。

 Next GATEは、スマートフォンとの連携機能を持つディスプレイオーディオで、2012年5月から「iPhone」対応版が北米市場で販売されている。専用ケーブルでiPhoneを接続すれば、Next GATEの7型タッチパネルを使ってiPhoneの通話や音楽再生を行える。iPhoneに、同社のクラウドサービス用アプリ「Smart Access」を組み込んでおけば、ナビゲーションやインターネットラジオといった車載用アプリも利用できる。

左の写真は、Android対応版「Next GATE」に「Galaxy S III」を接続して、連携アプリの「Samsung Drive Link」を起動した状態。右の写真は、2012年5月に発売した「iPhone」対応版Next GATEにiPhoneを接続した状態である。(クリックで拡大)

 開発中のAndroidスマートフォンに対応するNext GATEも同様の機能を備えている。専用のUSBケーブルでGalaxy S IIIを接続すれば、Next GATEの7型タッチパネルを使って通話や音楽再生、Smart Accessを経由したアプリ利用が可能になる。

 ただし、Next GATEとGalaxy S IIIを連携させる仕組みは、iPhone対応版とは異なる。iPhone対応版のNext GATEは、iPhoneを接続すると、iPhoneの画面はNext GATEと接続中であることを示す画面に切り替わる。その後の操作はNext GATE側でのみ可能で、接続している限り基本的にiPhone側では操作ができなくなる。

 一方、Android対応版Next GATEとGalaxy S IIIを接続すると、Galaxy S III側で「Samsung Drive Link」というNext GATEと連携するためのアプリが起動し、Next GATEとGalaxy S IIIは両方ともSamsung Drive Linkの画面になる。Next GATEからは、Samsung Drive Linkの基本機能である通話、音楽再生、ナビゲーションを利用できる。Samsung Drive Linkは、Smart Accessを起動する機能も備えているので、Smart Accessのさまざまな車載用アプリを利用することも可能だ。

MirroLinkを使って連携

 Androidスマートフォンとディスプレイオーディオを連携させる仕組みとしては、MirroLinkという通信規格がある。パナソニックは、MirroLinkに対応する製品として、Androidスマートフォン「ELUGA V」と、トヨタ自動車向けのディスプレイオーディオ「スマホナビ対応ディスプレイ」を展開している(関連記事)。

 Next GATEとGalaxy S IIIの連携アプリであるSamsung Drive Linkも、MirroLinkを利用しているとみられる。

 なお、AndroidスマートフォンをMirroLinkに対応させるには、専用のミドルウェアなどを組み込んでおく必要がある。このため、既存のAndroidスマートフォンにSamsung Drive Linkをインストールしても、Android対応版Next GATEと連携させることはできない。

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