スマホとつながる車載ディスプレイの開発が容易に、専用ミドルウェアが発売:車載ソフトウェア
図研エルミックは、スマートフォンと車載ディスプレイを接続する通信規格MirroLinkに対応するミドルウェア「Ze-PRO Mirror(Client)」の販売を開始した。同ミドルウェアを使えば、車載ディスプレイ上で、接続したスマートフォンのアプリケーションをそのまま操作できるような機器を短期間で開発できる。
図研エルミックは2012年8月20日、スマートフォンと車載ディスプレイを接続する通信規格MirroLinkに対応するミドルウェア「Ze-PRO Mirror(Client)」の販売を開始した(関連記事)。今回販売するZe-PRO Mirror(Client)は、ルネサス エレクトロニクスの車載ディスプレイやカーオーディオ向けのマイコン「SH7269」に最適化されたミドルウェアのソースコードと、サンプルアプリケーション、サンプルドライバから構成されている。このため、SH7269の評価ボードとZe-PRO Mirrorを使えば、車載ディスプレイやディスプレイオーディオを短期間で開発できるという。
Ze-PRO Mirror(Client)は、MirrorLinkの現行バージョン(Ver.1.0.1)に対応している。2012年11月に発表されるMirrorLinkの新バージョン(Ver.1.1)には、無償で対応する予定である。この他、インターネット接続に対応するために、組み込み機器でTCP/IP通信(IPv4)を行うのに用いる図研エルミックのミドルウェア「KASAGO IPv4」も実装している。
MirroLinkは、スマートフォンと車載ディスプレイをシームレスかつ双方向につないで、スマートフォンの映像/音楽再生やナビゲーションなどのアプリケーションを、車載ディスプレイ上で操作したり、表示したりできるようにする通信規格である。規格を策定しているCar Connectivity Consortium(CCC)には、トヨタ自動車やホンダ、General Motors、Volkswagenなどの自動車メーカー、Nokiaやサムスン電子、LGエレクトロニクス、HTCなどのスマートフォンメーカー、パナソニックやアルパインなどの車載情報機器メーカーが主要メンバーとして参加している。
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