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スマホを車載ディスプレイで操作可能に、パナソニックが日本初のサービスを開始車載情報機器

パナソニックは、カーナビやディスプレイオーディオなどの車載情報機器とスマートフォンを接続して、車載ディスプレイ上でスマートフォンのアプリを操作・表示できる通信規格「MirrorLink」を用いたサービスを始める。

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 パナソニック オートモーティブシステムズ社は2012年8月24日、カーナビゲーションシステムやディスプレイオーディオなどの車載情報機器とスマートフォンを連携して動作させる通信規格「MirrorLink」を用いたサービスを始めると発表した。

 MirroLinkは、車載情報機器の車載ディスプレイとスマートフォンをシームレスかつ双方向につないで、スマートフォンの映像・音楽再生機能やナビゲーション機能などのアプリを、車載ディスプレイ上で操作したり、表示したりできるようにするための通信規格である。

 今回発表したサービスに対応するのは、パナソニックがトヨタ自動車に納入しているディスプレイオーディオ「スマホナビ対応ディスプレイ」と、パナソニック製Androidスマートフォン「ELUGA V」である。MirrorLink対応の端末としては、両製品とも日本初だという。パナソニックは、2011年11月に、トヨタ自動車の欧州法人Toyota Motor Europeに、「世界初」のMirrorLink対応ディスプレイオーディオを納入していた。

 ELUGA Vに、パナソニック製の無料アプリ「AppCarConnect JPN」を組み込んでスマホナビ対応ディスプレイと接続すれば、スマホナビ対応ディスプレイ上にAppCarConnect JPNのGUI(Graphical User Interface)が表示される。このGUI上には、ELUGA Vに組み込んである、スマホナビ対応ディスプレイと連携動作可能なアプリが統合して表示されている。GUIから連携動作可能なアプリを選択すると、ELUGA Vでアプリが起動する。そして、そのアプリの画面が、スマホナビ対応ディスプレイ上にも複製表示され、操作も可能になるという仕組みだ。なお、AppCarConnect JPNのGUIは、安全運転を考慮したものになっているという。

左の写真は、「スマホナビ対応ディスプレイ」に「ELUGA V」を接続したときに 表示される「AppCarConnect JPN」のGUI。右の写真は、スマホナビ対応ディスプレイ上で連携動作可能なアプリの画面。どちらも「MirrorLink」により表示画面が複製されている。(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 スマホナビ対応ディスプレイ上と連携動作可能なアプリは、Facebook用のアプリ「facebook」や、音楽プレーヤーの「Music」、カーナビゲーション用のアプリ「NAVelite」など6つに限定されている。

対応Androidスマホは「ELUGA V」のみ

 現時点で、日本市場向けのAndroidスマートフォンでMirrorLinkに対応しているのは、ELUGA Vだけである。このため、ELUGA V以外のAndroidスマートフォンにAppCarConnect JPNを組み込んでも、スマホナビ対応ディスプレイと連携させることはできない。

 しかし、海外では既にMirrorLink対応のAndroidスマートフォンが発表されていることもあり、今後は日本市場でもAndroidスマートフォンのMirrorLink対応が広がる可能性は高い。実際に、MirrorLinkを策定するCar Connectivity Consortium(CCC)には、サムスン電子、LGエレクトロニクス、HTCなど、日本市場で製品展開している大手スマートフォンメーカーが主要メンバーとして参加している。

 スマホナビ対応ディスプレイは、2012年5月にトヨタ自動車が発表した時点で、Appleの「iPhone」と連携する機能を搭載していた。ただし、iPhoneとの連携に、MirrorLinkは使用していない。

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