ホンダが2016年度までの事業計画を発表、四輪600万台を含めて3900万台体制へ:新型「フィット」が中核に(2/2 ページ)
ホンダは2016年度に、二輪車、汎用製品、四輪車を含めて3900万台を販売する事業計画を発表した。四輪車は、2011年度比でほぼ倍増となる600万台を目標とする。
3モーターのハイブリッドシステムも
ハイブリッド車(HEV)については、モーターの使用数が1〜3個で異なるハイブリッドシステムを開発中である。
軽量かつ小型が特徴の、モーターを1個使用する「IMAシステム」は、モーターの出力と二次電池の性能向上に、新開発のトランスミッションを組み合わせて、モーターを使って走行する領域が広がるように進化させる。ブレーキ回生システムのエネルギー回収効率も高めて、HEVでトップの燃費を目指す。
モーターを2個使用するハイブリッドシステムは、北米市場向けに2013年以降に発売する新型アコードのハイブリッドモデルに搭載する。その後、国内を含めた他の市場にも展開する予定だ。
走行性能を追求する車種向けには、モーターを3個使用するハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」を展開する。開発中のスポーツカー「NSX」や、北米市場向けの高級車ブランド「Acura」のHEV「Acura RLX ハイブリッドタイプ」、2014年度に国内市場で発売する高級車「レジェンド」の後継モデルに搭載するという。
電気自動車は、2011年の「東京モーターショー」で発表したコンセプトカー「マイクロコミューター」(関連記事)の考え方を発展させた、二輪車と四輪車の技術を持つホンダならではの新しいパーソナルモビリティを開発中である。2013年には、このパーソナルモビリティを使った実証実験を国内で始めるという。
燃料電池車は、現行の「FCXクラリティ」から、さらなる技術進化と大幅なコストダウンを図った新型モデルを開発し、2015年から日本、北米、欧州で順次発売する。
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