「フィットEV」の燃費性能は「リーフ」の約1.2倍、走行距離も上回る:電気自動車
ホンダが2012年夏から米国でリース販売する電気自動車「フィットEV」の換算燃費が判明。日産自動車の「リーフ」の約1.2倍となる118MPGe(約50.2km/リットル)を達成した。
ホンダの米国法人American Honda Motorは2012年6月6日(米国時間)、同年夏から米国内でのリース販売を予定している電気自動車(EV)「フィットEV」について、米国環境保護局(EPA)が定める換算燃費を発表した。
EPAは、EVと内燃機関車の燃費を一般消費者が比較しやすいように、EVが1マイル当たりの走行で消費する電力の量をガソリンの消費量に換算した換算燃費を公表している。フィットEVの換算燃費は、市街地と高速道路を組み合わせて走行する複合モードで118MPGe(マイル/ガロン相当)となった。国内で燃費として使われているガソリン1リットル(l)当たりの走行距離(km)で表わすと、約50.2km/lとなる。
既に米国市場で販売されているEVの複合モード換算燃費は、日産自動車の「リーフ」が99MPGe(約42.1km/l)、三菱自動車の「Mitsubishi i(日本名はi-MiEV)」が112MPGe(約47.6km/l)、Ford Motorの「Focus Electric」が105MPGe(約44.6km/l)。市販EVとしては最も多く出荷されているリーフの約1.2倍を達成するなど、フィットEVは全ての市販EVの換算燃費を上回ったことになる。
ホンダは、2011年11月の「Los Angeles Auto Show」で、「フィットEVは世界最高の電費性能を達成した」と表明していたが、この言葉を証明した格好だ(関連記事)。
換算燃費と合わせて発表された、フィットEVの満充電からの走行距離(EPAラベル/複合モード)は86マイル(約138.4km)。これも、リーフの73マイル(約117.5km)、Mitsubishi iの62マイル(約99.8km)、Focus Electricの76マイル(約122.3km)を上回っている。
なお、フィットEVのリース金額は、3年契約で1カ月当たり389米ドル(約3万1000円)となっている。
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