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信楽焼とEV用充電器が奇跡のコラボ? 事業者待望のコイン式課金装置も:EVEX2012 フォトギャラリー
2012年9月21日まで東京ビッグサイトで開催されている「電気自動車開発技術展(EVEX)2012」。電気自動車(EV)用充電器が幾つか展示されていたので、フォトギャラリー形式で紹介しよう。
2012年9月19〜21日の3日間、「電気自動車開発技術展(EVEX)2012」が東京ビッグサイトで開催されている。その名の通り電気自動車(EV)の開発に役立つ技術の展示会だが、EVの必須アイテムであるEV用充電器も幾つか出展されていた。本稿では、これらのEV用充電器をフォトギャラリー形式で紹介する。
富士電機の出力25kWのEV用急速充電器「FRCM25C」(右)とコイン式課金装置(左)。EV用急速充電器利用料の有料化が模索される中で、コイン式課金装置にも注目が集まっており、「引き合いは極めて強い」(同社)。ただし、現時点ではEV用急速充電器のほとんどが無料で利用できることから、多くの顧客は「時期を見計らって後で設置したい」という結論になっているようだ。2012年7月の出荷開始から、実働しているのは2台だけ(!)である。(クリックで拡大)
SIM-DriveのEV用ポータブル充電器「SIM-SmaLoop」。SIM-SmaLoopを介して、EVの急速充電コネクタと100V/200Vの家庭用電源を接続することで普通充電が可能になる。「リーフ」や「i-MiEV」などの現行の市販EVは、普通充電コネクタと家庭用の交流電力を直流に変換する車載充電器を搭載している。SIM-SmaLoopは、これらを1つにまとめて外付けにして、車内スペースの拡大や軽量化につなげることを意図して開発された。実際に、EVのユーザーが自宅以外で普通充電をする機会はあまり多くない以上、EVには急速充電コネクタだけを搭載し、必要に応じてSIM-SmaLoopを使って普通充電を行うという選択は実用的かもしれない。(クリックで拡大)
滋賀県守山市に本社を置くスターエンジニアリングが展示していた「陶器ヘッドEV充電スタンド」。家庭内に設置する普通充電器の上に、透光性の陶器ヘッドが乗っかっている。夜間や充電中などに、LEDで点灯させることが可能だ。この陶器ヘッドは信楽焼とのこと。「信楽焼とスマートエナジーのコラボ」、「スマートハウスのお庭にマッチする優しいデザイン」、「陶器ヘッド部はお客さまの要望に合わせたデザインで製作可能」といったキャッチフレーズがEV用充電器の新時代を感じさせてくれる。(クリックで拡大)
デンゲンの出力10kWのEV用急速充電器。自動車整備工場向けに開発した可搬型の製品である。写真の製品は量産試作モデルで、外形寸法は幅712×奥行き746×高さ1140mm、重量は約130kg。CHAdeMO協議会の認証も取得している。間もなく出荷する量産モデルは、「外形寸法がもう少し小さくなる」(同社)という。(クリックで拡大)
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