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EV対応の次世代ガソリンスタンドが始動、蓄電池搭載急速充電器と太陽電池が連携電気自動車

JFEエンジニアリングとコスモ石油は、二次電池搭載型の電気自動車(EV)用急速充電器「RAPIDAS」とシャープ製の太陽光発電システムを活用した、EV対応の次世代ガソリンスタンドの実証実験を始める。

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 JFEエンジニアリングとコスモ石油は2012年6月20日、「EV時代に対応するガソリンスタンド」の実証実験を開始すると発表した。同年7月中旬からコスモ石油のガソリンスタンド「セルフ&カーケアステーション瀬谷」(横浜市瀬谷区)に、JFEエンジニアリングが開発した二次電池搭載型の電気自動車(EV)用急速充電器「RAPIDAS(ラピダス)」とシャープ製の太陽光発電システムの設置工事を開始する。その後2014年3月末まで、EV用急速充電器を持つガソリンスタンドにおける使用電力の平準化の効果を調査する予定だ。

コスモ石油のガソリンスタンドへの、「ラピダス」と太陽光発電システムの設置イメージ
コスモ石油のガソリンスタンドへの、「ラピダス」と太陽光発電システムの設置イメージ。(クリックで拡大) 出典:JFEエンジニアリング

 今回の実証実験では、ラピダスに内蔵する二次電池に、昼間に太陽光発電システムで発電した電力と夜間の系統電力を蓄えておき、EVへの充電やガソリンスタンドで使用する電力として利用する。これにより、昼間の負荷ピーク時に系統電力からの受電を減らして、ガソリンスタンドの電力使用の平準化を図る。併せて、災害時など停電の際にガソリンスタンドの給油機能を維持するため実験も行うという。

実証実験における電力平準化のイメージ
実証実験における電力平準化のイメージ(クリックで拡大) 出典:JFEエンジニアリング

 ラピダスは、二次電池の搭載により、20kW出力の変電設備を持つ一般的なガソリンスタンドであっても、50kW出力のEV用急速充電器を設置できることを特徴とする。他社の50kW出力のEV用急速充電器を設置するためには、変電設備を20kW出力から50kW出力に置き換えなければならず、その分の追加コストが必要だった。

 実証実験に使用するラピダスの二次電池の容量は24kWh。今回はこの二次電池を、EVへの急速充電以外に、太陽光発電システムや系統電力からの充電、ガソリンスタンドの店舗、給油機、洗車場などへの給電などにも使用することになる。

実証実験における電力の流れ
実証実験における電力の流れ(クリックで拡大) 出典:JFEエンジニアリング

 なお、今回の実証実験は、JFEエンジニアリングが応募した環境省の「平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業(競争的資金)」の一環として行われる。

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