検索
特集

【ETWest2011】組み込み技術の最新トレンドが凝縮!! 関西版Embedded Technology展を見てきた組み込みイベントレポート(2/2 ページ)

2011年6月16、17日の2日間、インテックス大阪で「Embedded Technology West 2011/組込み総合技術展 関西」が開催された。本稿では、ETWest2011会場で筆者が注目した展示デモの模様を中心にレポートする。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

家庭内や事務所などをより“エコ”な場所に!

 財団法人 京都高度技術研究所(ASTEM)/ワイヤレスコントロール研究会は、家電製品の消費電力や使用状況の監視・制御などを行うHEMS(Home Energy Management System:ホームエネルギーマネジメントシステム)をイメージしたシステムの展示デモを行っていた。京都府、滋賀県、大阪府の企業が集まり活動を開始したワイヤレスコントロール研究会は、近距離無線通信規格の1つ「ZigBee」にフォーカスし、「家庭内や事務所、工場などをより“エコ”な場所にするワイヤレス制御システム」の研究開発に取り組んできたという。


財団法人 京都高度技術研究所/ワイヤレスコントロール研究会の展示デモ
画像9 財団法人 京都高度技術研究所/ワイヤレスコントロール研究会の展示デモ

 今回のETWest2011では、ランプや扇風機などの消費電力をZigBeeを用いてマスターコントローラーに飛ばし、それらをインターネット回線を介してクラウドサーバ上にアップ。iPadやiPhoneからクラウドサーバにアクセスし、消費電力の状態などをグラフで視覚的に表示させていた。「ZigBeeで家庭内の機器の消費電力情報を収集し、クラウドからでもローカルエリアからでも情報にアクセスできる。いわゆるスマートハウス、HEMSに関連したデモとなっている」(説明員)。

 また、マイコン評価ボード「mbed」と任天堂「Wii」のヌンチャクを組み合わせた試作機で、ローカルにあるデータを小型の有機ELディスプレイにグラフ表示させていた。ちなみにケースはフロッピーディスクのケースを利用しているそうた。

展示デモ2
画像10 マイコン評価ボード「mbed」+任天堂「Wii」のヌンチャクを組み合わせた試作機

IVI以外での利用でも好評! 「Black Creek」

 ソフィアシステムズのブースでは、インテル Atomプロセッサ E660(IOH:OKIセミコンダクター製「ML7213」)を搭載した、IVI(In-Vehicle-Infotainment:車載インフォテインメント)向け開発プラットフォーム「Black Creek」を展示していた。

 同製品は、昨年(2010年)秋にリリースされた製品で、OSとして「MeeGo for IVI」をサポートする他、Windows EmbeddedやAndroidなど各種OSにも対応できるという。現在、「車載向けの開発プラットフォームとしての利用はもちろんだが、サイネージなど車載システム開発以外の用途で購入するユーザーもいる。また、ソフトウェアベンダーがAtom E660の性能を評価するのに使っているケースもある」(説明員)とのことだ。

ソフィアシステムズの「Black Creek」
画像11 ソフィアシステムズの「Black Creek」
「Black Creek」で地図を表示させた様子
画像12 「Black Creek」で地図を表示させた様子
関連リンク:
ソフィアシステムズ


シャープ、インテル、トヨタなど専門カンファレンスも充実

 冒頭でもお伝えしたが、本家ET展と同じく、今回のETWest2011でも非常に充実した専門カンファレンスが設けられていた。中でも基調講演は、業界をけん引するトップ企業として、シャープ、インテル、トヨタ自動車、大阪ガス、JAXA、パナソニックと、そうそうたる顔触れが多彩なテーマで講演を行っていた。

シャープ 通信システム事業本部 副本部長 新井優司氏
画像13 シャープ 通信システム事業本部 副本部長 新井優司氏。「『GALAPAGOS』電子ブックストアサービス 〜進化の始まり〜」と題し、クラウド時代における同社の戦略と展望、電子ブックストアを代表するクラウドメディアサービスの考え方を披露した
インテル 技術本部 応用技術統括部長 本間康弘氏
画像14 「Smart Embedded with Innovation 〜インテルの組込み市場における製品開発と省電力化への取り組み〜」というテーマで講演を行ったインテル 技術本部 応用技術統括部長 本間康弘氏。インテルの組み込み市場における戦略と製品展開、そしてSmart(高機能化)&Connected(ネットワーク対応)を実現し、Transforming(新たな製品の形)を創出するIAの優位性について披露した
トヨタ自動車 東富士研究所 第2パワートレーン先行開発部 理事 大畠明氏
画像15 「消費者機械の安全性・信頼性を確保する開発技術と標準化 〜自動車、サービスロボット、スマートハウスなど〜」というテーマで登壇したトヨタ自動車 東富士研究所 第2パワートレーン先行開発部 理事 大畠明氏。自動車やサービスロボット(同氏の言葉でいう“消費者機械”)など、一般ユーザーが利用する製品はオープンかつダイナミックに変化する環境の中で使用される。大畠氏は「IEC61508」や「ISO26262」といった安全規格と同じように、消費者機械に特化した安全規格の必要性を説いた


 以上、最後は駆け足となってしまったが、初潜入した関西版ET展“ETWest2011”で筆者が注目した展示デモの内容と初日の基調講演(ダイジェスト)を紹介した。次回は、ETWest2011のレポート第2弾として、東日本大震災の被災地域である宮城県と岩手県に拠点を置く、企業5社が合同出展していた「TOHOKUパビリオン」の出展内容を紹介する。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る