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【問題17】 非同期カウンタと同期カウンタ:完全マスター! 電子回路ドリル II(19)
今回は、数をカウントする“カウンタ回路”について解説します。この回路を応用すれば、時計やストップウオッチが作れるかも!?
【問題16】の解答
前回の宿題【問題16】は、D-FFの回路を基に「タイムチャート」を作成するという問題でした。
皆さん解けましたでしょうか?
解けた方も解けなかった方も答え合わせをして、次項の解説までぜひ読んでみてください。毎週コツコツ問題を解いて、デジタル回路の基礎知識を身に付けましょう。
それでは、解答を発表します!
【問題16】の解説
【問題16】の回路は「カウンタ(counter)」と呼ばれるもので、数を数えることができます。そして、この回路は図1のようにD-FFを順次接続した構成になっています。まずは、この回路機能について解説します。
図1の回路は、D-FFの入力Dと反転出力Qを接続しているのが特徴です。D-FFはクロックCLKの立ち下がりで反転した値を保持します。
図2にそのタイムチャートを示します。図2の赤線のように、D-FFはCLKの立ち下がりでQを保持、すなわちQを反転させます。
それでは、この回路を順次接続した【問題16】の回路は、どのように動くのでしょうか? その動作について以下に示します。
- 1段目のD-FFは、CLKの立ち下がりで反転
- 2段目のD-FFのクロック端子は、1段目のD-FFの出力なので、X0の立ち下がりで反転
- 3段目のD-FFのクロック端子は、2段目のD-FFの出力なので、X1の立ち下がりで反転
以上の動作をタイムチャートで表すと、図3のようになります。
【問題16】の回路は、なぜ“カウンタ”と呼べるのでしょうか?
それは出力(X2、X1、X0)の値を2進数に対応させることで理解できます。表1を見てください。クロックが1つ入るたびに出力が1ずつ増加しているのが分かります。
この回路を応用すれば、時計やストップウオッチが作れそうですね。
次回までの宿題 ― 【問題17】
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