メカトロ機器を素早く動かしたい! LMガイドのレイアウトで変わる機械剛性:冴えない機械の救いかた(12)(5/6 ページ)
本連載「冴えない機械の救いかた」では、メカ設計の失敗事例を題材に、CAE解析や計測技術を用いて、不具合の発生メカニズムとその対策を解説していく。第12回は、LMガイドのレイアウトに着目。1軸アクチュエーターのフィードバック制御と機械剛性の関係を整理し、LMブロックの配置によってテーブル剛性がどのように変わり、それが位置決め動作にどう影響するのかを、計算と実験データを交えて紹介する。
LMブロック4個使いの場合
図18にLMブロック4個使いのレイアウトを示します。4個使いの剛性を検討しましょう。普通、このような設計をしますよね。図19にLMガイドブロックに発生するモーメントを示します。
4つのLMブロックにはモーメントMrotが生じます。ホリゾンタル荷重はというと、荷重方向に若干のLMブロック変位b1、b2があるので、ホリゾンタル荷重Fholが発生します。モーメントのつり合いは次式で表せます。
b、cの寸法は次式となります。
ホリゾンタル荷重とモーメントは、同様に次式で表せます。
テーブルのモーメントのつり合いは、式22に式24、式25、式26を代入すると、次のようになります。
cは十分大きく、かつklinear ≫ krotなので、第2項は無視できますね。すると、次式となります。
説明のためにΔθを求めましょう。Δθの表記をΔθcase4に変えます。
では、「LMブロック2個使い(その2)」と「LMブロック4個使い」の回転角を比較しましょう。
LMブロック4個使いでは、回転角は2分の1になりました。Δθcase2は、LMブロック2個使いのうち剛性が高い方の回転角を表します。つまり、LMブロック4個使いの剛性は、このLMブロック2個使いの2倍です。
図20にまとめを示します。
あと1つ特筆すべき点があります。式29において、Δθcase4はcの二乗に反比例します。つまり、XYテーブルの剛性はLMブロックの取り付け間隔の二乗に比例して高くなり、間隔を2倍にすると剛性は4倍になります。
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