800件以上の品質不正が判明したニデック 不適切行為の9割は3つのBUで発生:品質不正問題(1/3 ページ)
ニデックは、同社グループの生産拠点や開発拠点を対象とした「品質総点検」で確認された品質不正の疑いに関して、外部専門家で構成される調査委員会から受領した調査結果の内容と、今後の事業方針について説明した。本稿では、調査委員会による調査報告の内容について紹介する。
ニデックは2026年9月4日、東京都内とオンラインで会見を開き、同社グループの生産拠点や開発拠点を対象とした「品質総点検」で確認された品質不正の疑いに関して、外部専門家で構成される調査委員会から受領した調査報告書に基づく調査結果の内容と、今後の事業方針について説明した。本稿では、調査委員会による調査報告の内容について紹介する。
品質不適切行為の事案数はNIST、NMOJ、NTMCに集中
調査の結果、重要品質事案が60件、一般品質事案が784件の合計844件の品質不適切行為が発生していたことが判明した。同報告書では品質に関わる不適切な行為/行動として、「4M変更違反」「試験/検査結果の改ざん/捏造(ねつぞう)」「検査/製造条件違反」「規格外品/未承認品の使用/出荷」「部品/材料に関する記録の作成/管理違反」に加え、「製品の産地表示等にかかわる不適切行為」が認定された。
ニデックは2025年10月30日に設置した「ニデック再生委員会」による内部管理体制の改善の一環として、同社グループの生産拠点や開発拠点を対象とした品質総点検を2026年1月8日から実施した。総点検を進める中で、同社グループの複数の拠点において、品質にかかわる不適切行為と産地表示などにかかわる不適切行為の疑いが確認された。これを受けて、同社は同年5月13日の取締役会において、外部専門家で構成される調査委員会を設置し、同年9月2日まで調査を実施した。
同委員会は、今回の調査によって品質不適切行為が認められた事案について、「重要品質事案」と「一般品質事案」に分類している。
重要品質事案は、「a.ニデックグループの役員又は拠点長の関与がある事案」「b.最終製品が海外の公的機関向けである事案」「c.法令/認証等への違反の疑いがある事案」「d.BUもしくは拠点または申告者等により該当製品についてリコールの可能性があると評価された事案」「e.BUもしくは拠点又は申告者等により該当製品にかかわる技術的リスク(製品の安全性に影響を及ぼすリスク)が高いと評価された事案」のいずれかに該当すると判断した事案である。
一方、一般品質事案は、品質不適切行為が認められたものの、上記の重要品質事案のいずれにも該当すると判断できなかった事案である。重要品質事案と比較して相対的に重大性が低いものとして分類しているため、必ずしも品質不適切行為自体が軽微であることや、追加の対応を要しないことを意味するものではない。
調査の結果、品質不適切行為の事案数はニデックインスツルメンツ(NIST)、ニデックモビリティ(NMOJ)、ニデックテクノモータ(NTMC)の3つのBUに集中しており、これらで全体の90.9%を占めた。行動で分類すると、顧客の事前通知又は承認を経ない4M変更違反が805件と最も多く、全体の約95.4%を占めた。その他、試験/検査結果の改ざん/捏造が22件(2.6%)、検査/製造条件違反が11件(1.3%)、規格外品/未承認品の使用/出荷が4件(0.5%)、部品/材料に関する記録の作成/管理違反が2件(0.2%)確認されている。
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