データをつなぎ、AI活用へ――オートデスクが示す設計/製造DXの未来像:Design & Make Summit Japan 2026レポート(3/3 ページ)
オートデスクは「Design & Make Summit Japan 2026」を東京都内で開催した。本稿では、米Autodeskのビック・ベダンサム氏による基調講演から、AI時代の製造業に求められるデータ基盤と設計/製造の変革について紹介する。
Claudeとの対話でFusionの3Dモデルを操作
Fusionのオープンなエコシステムを示す例として、Anthropicの生成AI「Claude」とMCP(Model Context Protocol)を介してFusionを連携させるデモも紹介した。
デモでは、Claudeのチャット画面から自然言語でFusion上の3Dモデルを操作する様子を披露した。ClaudeがMCPを介してFusion内のモデル構造を把握し、「メカニカルキーボードの部品を10mm間隔で垂直方向に分解する」と指示すると、Fusion上で部品が移動し、分解図が作成された。
また、ベダンサム氏は、FusionのオープンAPIを通じて、外部の専門的な機能やサービスと連携できるエコシステムについても紹介した。
製造業のリーダーに求める3つのアクション
講演の最後にベダンサム氏は、経営層が重視するイノベーションや利益、人材変革と、現場が抱えるデータ分断や一貫性のないユーザー体験、複数ブランドのソフトウェア利用時の摩擦との間に“ギャップ”があると指摘した。その上で、「Fusionは、統合されたデータ、エンドツーエンドのワークフロー、AI駆動の自動化によって、このギャップを埋める」(ベダンサム氏)と強調した。
さらにベダンサム氏は、製造業のリーダーに向けて、「データをクラウドに移行してサイロ化を解消すること」「設計から製造、調達、サプライチェーンまでのプロセスをデジタルスレッドでつなぐこと」「AIや最新のプラットフォームを具体的なビジネス成果につなげること」の3つのアクションを提言し、講演を締めくくった。
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