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子どもの歯並び悪化は「睡眠時の口呼吸」「かみ不足」が原因? ライオンが研究医療技術ニュース

ライオンは、子どもの歯並びと生活習慣の関連を調べ、「睡眠時の口呼吸」と「食事の際にあまりかまない習慣」が歯並び悪化に関与する可能性を経年的に確認した。同一児童を追跡した疫学研究による成果だ。

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 ライオンは2026年7月21日、弘前大学、青森県黒石市と共同で、子どもの歯並びと生活習慣の関連性を調査し、「睡眠時の口呼吸」と「食事の際にあまり噛まない習慣」が、歯並び悪化に関与する可能性を確認したと発表した。小学3、4年生から同じ児童を2年間追跡し、小学5、6年生時点の歯並びの変化を分析した。

 調査は2019〜2025年度の7年間、黒石市内の小学校に在籍する3〜6年生を対象に実施した。年度ごとに歯並びの写真を撮影し、生活習慣や癖に関する保護者アンケート、学校歯科健診データとの関連性を分析した。同一児童を経年的に追跡した疫学研究は、全国でも珍しい。

 小学3、4年生時点で保護者が「睡眠時に口がよく開いている」または「時々開いている」と回答した児童は、そうでない児童と比べて2年後に叢生(そうせい)を発症した割合が有意に高かった。

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2年後の歯並び悪化(叢生の発症)と睡眠時口呼吸の関連性( n=254) 検定方法:Pearsonのχ二乗検定、*p<0.05、オッズ比(95%CI):3.34(1.22-9.09)[クリックで拡大] 出所:ライオン

 また「食事の際にあまりかんでいない」と回答した児童も、2年後に叢生を発症した割合が有意に高かった。

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2年後の歯並び悪化(叢生の発症)と食事でのかむ回数の関連性(n=270) 検定方法:Pearsonのχ二乗検定、*p<0.05、オッズ比(95%CI):2.28(1.02-5.08)[クリックで拡大] 出所:ライオン

 黒石市における12歳児の虫歯経験指数は、同研究の参加者が含まれる令和2年以降、減少傾向となった。調査結果の児童や保護者へのフィードバックや、学校における口腔保健授業などの取り組みが、減少に寄与した可能性がある。

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黒石市12歳児の永久歯のむし歯経験歯数の推移[クリックで拡大] 出所:ライオン

 3者はこれまで、小学5、6年生を対象とした調査で口呼吸と叢生の関連を示しており、今回の研究はより早い学年からの追跡で経年的な関与を確かめたものだ。この結果から、成長期の子どもが「睡眠時に口を閉じて鼻で呼吸すること」や「食事の際にしっかりかむこと」が、将来の歯並び悪化の予防に役立つ可能性が示された。今後も研究で得た知見を基に、子どもの成長を捉えたプログラムや情報発信を強化する方針だ。

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