ルネサスが高崎工場を閉鎖へ、かつてはSiCデバイス生産の計画も:工場ニュース
ルネサス エレクトロニクスは、半導体製造子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高崎工場について、段階的に生産終了した上で閉鎖する方針を決定したと発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2026年7月31日、半導体製造子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高崎工場(群馬県高崎市)について、段階的に生産終了した上で閉鎖する方針を決定したと発表した。工場は閉鎖するものの、同一敷地内にある研究開発機能については、現所在地および近隣地域を主な候補地として維持/強化を進める方針である。
高崎工場は、1970年に日立製作所が開設した半導体工場で、現在は6インチウエハーラインを中心としたパワー半導体の前工程プロセスを手掛けている。ただし、半導体業界では6インチウエハーに対応する生産材料の供給終了や半導体製造装置の保守サポートの終了が進んでいる。高崎工場でも、製造装置/用役設備の経年化の進展などを背景に「生産中の一部製品について生産の継続に課題がある」(ルネサス エレクトロニクス)という。
同社はこうした事業環境を踏まえて高崎工場での生産を段階的に縮小/終了することを決定した。なお、同工場で生産する製品の供給責任を果たすため、顧客需要を精査して計画的に必要な在庫を確保した上で、今後2〜3年をめどに生産を終了し、工場を閉鎖する予定である。
また、高崎工場と同一敷地内にあるアナログICやディスクリートパワー半導体製品を主な対象とする研究開発機能については、同社が注力するデータセンターや自動車向けなどのアナログIC/パワー半導体の研究開発にリソースを振り向けるとともに、維持/強化を進める方針だ。
なお、高崎工場については、EV(電気自動車)向けを中心とするSiC(シリコンカーバイド)デバイスの生産ラインを導入する計画が発表されたことがあった。ただし、EV市場の拡大にブレーキがかかったことなどにより同計画は延期されていた。
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