材料開発を高速/自動化、レゾナックが関大とHSP新分析手法を開発:研究開発の最前線
材料開発のブレークスルーとなるか。レゾナックは関西大学と共同で、物質の相溶性を評価するHSP(ハンセン溶解度パラメーター)の新規分析手法を開発する。関大内に実験室を新設し、測定の高速化/自動化を実現。多様な材料を同一基盤で評価可能にし、データ駆動型の高度な材料開発を目指す。
レゾナックは2026年6月18日、ハンセン溶解度パラメーター(HSP)を活用した材料設計の高度化に向け、関西大学イノベーション創生センター内に同社の実験室を設置したと発表した。産学が同一の研究拠点で知見を融合させ、HSP新規分析手法の共同研究を本格化する。
HSPは、物質の凝集エネルギー密度を表す指標で、樹脂混合や粒子分散状態などの制御に用いられる。気体、液体、固体の全ての物質が固有値を持ち、3次元でマッピングした材料同士のHSPの距離により、相溶性や分散性を定量的に評価できる。しかし、従来のHSP分析手法は、手作業工程の多さや測定対象材料の制約が課題だった。
今回の共同研究では、高速化と自動化、多様な材料への適用を同時に達成する新規分析手法の開発を目指す。これにより再現性の高い測定を容易に実施し、気体、液体、固体、樹脂、無機材料など、多種多様な材料を同一プラットフォーム上で評価可能になることが期待される。
データベース化やデータ駆動型設計との親和性が高いHSPは、AI(人工知能)やMI(マテリアルズインフォマティクス)を活用した材料開発において、今後重要性を増すことが予想される。HSP新規分析手法を開発することで、材料同士の相性評価の精度と再現性を高め、機能性材料や半導体向け複合材料の設計高度化を目指すとしている。
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