人間の義手操作データでロボットの把持能力向上へ、ABBが米国企業と協業:協働ロボット
ABB RoboticsはPSYONICと協業し、人間の義手使用から得られる実世界の操作データを活用してロボットの把持能力と巧緻性を向上させる取り組みを始めた。
スイスのABB Roboticsは2026年6月16日(現地時間)、米国の生体工学企業PSYONICと協業し、人間の義手使用から得られる実世界の操作データを活用し、ロボットの把持能力と巧緻性を向上させる取り組みを始めたと発表した。ロボットが反復的な作業や身体的な負荷が高い作業などを担うことで、生産性、柔軟性、職場の安全性の向上に貢献する。
今回の提携では、PSYONICのロボット用多関節ハンド「Ability Hand」とABB Roboticsの協働ロボット「GoFa」を組み合わせる。従来自動化が困難だった繊細な作業をロボットに習得させるために、人間が義手を使用する際の触覚および動作データを活用。不規則な形状や繊細な物体の取り扱いなど、従来の把持技術ではばらつき、脆弱(ぜいじゃく)性、複雑性への対処が困難だった用途において、統合された能力をどのように応用できるかを評価する。
もともと義手用途として開発されたAbility Handは、筋電制御、触覚センサー、コンプライアントメカニズムを統合している。圧力センサーと振動フィードバックシステムにより接触、把持力、解放を感知でき、柔軟な指が不規則な形状や変形しやすい物体にも自然に順応する。GoFaは産業用途で求められる精度と再現性を提供し、把持力、指の位置、動作における微細な変動を一貫して実行、評価する。
把持力や巧緻性は、動的な環境下で物体を感知、推論、移動し、精密に扱える自律型汎用ロボット「AVR」の中核をなす。今回の協業により自動車、航空宇宙、包装、物流、ライフサイエンスなどの産業分野における新たな応用の可能性を模索する。
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