ニュース
リアルタイムにクマを識別するエッジAI搭載警報機、会津大の特許技術で開発:人工知能ニュース
日本遮蔽技研は、機器本体に画像認識AIを内蔵した次世代型威嚇警報機「GROXA-A」の本格展開を開始した。現場でリアルタイムにクマなどの野生動物、人、車両を識別し、光と音による威嚇警報を自動で発報する。
日本遮蔽技研は2026年6月11日、機器本体に画像認識AI(人工知能)を内蔵した次世代型威嚇警報機「GROXA-A」の本格展開を開始した。
GROXAR-Aは、会津大学が保有する特許技術を基にした共同研究から開発した危機管理システムで、現場でリアルタイムにクマやイノシシなどの野生動物、人、車両を識別し、光と音による威嚇警報を自動で発報する。
機器内部のAIが即座に対象を判定するため、獣害対策や防犯対策に活用できる。回転灯と大音量の警報により強い心理的抑止効果をもたらし、高輝度LEDへのアップグレードにも対応する。
また、ソーラーパネル、バッテリー、LTE通信の採用により、山間部や農地、メガソーラー施設など通信に制限がある環境や電源がない場所でも運用できる。導入に関しては、初期投資を抑えるサブスクリプションモデルを用意した。
クマによる人や農作物への被害、太陽光発電施設での金属盗難などが近年深刻化している。また労働人口の減少に伴い、警備や監視業務の人材確保が困難になっている。
東日本大震災の発生以降、放射線対策や獣害など社会課題の解決に取り組んできた同社は、これら15年間の知見を基に同製品を開発した。GROXAR-Aにより、人に代わり24時間365日監視する仕組みを構築し、事故を未然に防ぐ安全自動化インフラの普及を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIスパコンやロボット活用で「稼げる農業」へ、農研機構と東京工科大が連携協定
農研機構と東京工科大学は、スマート農業の実装に向け包括連携協定を締結した。深刻化する農業の担い手不足に対し、AIやロボティクスなどの最新技術を活用。持続可能で生産性の高い「稼げる農業」への変革を推進する。
エッジAIと無線リモコンを融合、DMG MORI Digitalが建機操作支援システム
双葉電子工業とDMG MORI Digitalは、「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」において、エッジAIの画像認識技術と無線リモコンを組み合わせた、建設重機の遠隔操作支援システムを展示した。
“AIの学校”で開発期間を7割削減、“蒸留”するオムロンのAI学習手法「DcX」とは
オムロンは、同社の研究子会社であるオムロン サイニックエックスが研究開発に取り組むAI技術「Decentralized X(以下、DcX)」の概要について説明した。
光沢物の3次元情報を取得するビジョンセンサー、画像処理とAIを活用
YOODSは、画像処理技術とAIを組み合わせ、光沢がある対象物でも3次元情報を取得できる3次元ビジョンセンサーを開発したと発表した。反射性の高いワークの位置や姿勢を安定して認識できる。
PCマウス原理でエレベーターの“ロープ”不要に AI保守を見据える日立HMAX戦略
日立製作所と日立ビルシステムが次世代エレベーター「アーバンエース HF Mirai」を発表。業界初の光学式センサーで物理ロープを廃止し、地震時の接触リスクを解消した。将来の保守無人化を見据える。
あなたの「網膜」は実年齢より老けている? 写真1枚でAIが疾患リスクを推定
東北大学は、1枚の眼底写真から個人の体の年齢を示す「網膜年齢」を推定するAIを開発した。推定年齢と実年齢の乖離が糖尿病や心疾患、脳卒中といった全身疾患と相関することも確認している。
