X線CTやMRIのデータを3Dのまま加工/解析、形状抽出や計測にも対応:3Dスキャナーニュース
ホワイトラビットは、ボクセルデータを対象とする加工/解析ソフトウェア「Molcer Plus ver. 2.0」をリリースした。X線CTやMRIなどで得られる断面画像スタックを3Dモデル上で処理でき、セグメンテーションや形状抽出、計測などに対応する。
ホワイトラビットは2026年6月5日、ボクセルデータを対象とする加工/解析ソフトウェアのメジャーアップデート版「Molcer Plus ver. 2.0」をリリースしたと発表した。価格は90万円から。
Molcer Plusは、ボクセルデータを対象とする加工/解析ソフトウェアである。X線CTやMRI、共焦点レーザー顕微鏡などで得られる断面画像スタックを扱える。基礎研究や製造業分野における非破壊検査などで利用される3次元画像データの処理に対応する。
同製品は、3次元表示したモデル上で操作できる対話型のユーザーインタフェース(UI)を備える。多くのソフトウェアでは、観察対象の抽出であるセグメンテーションを、データの軸に沿った2次元断面上で行うが、Molcer Plusでは3Dモデル上で操作を進められる。
特長の一つが、3Dモデル上でボクセル値を補正できる「ボクセル加工」機能だ。CTなどの画像データにはノイズやムラが含まれるため、観察対象の抽出が難しくなる場合がある。ボクセル加工機能では、こうした画像の値を3Dモデル上で調整できる。
今回のアップデートでは、3D上の任意の断面で元データを参照しながら輪郭を抽出する機能を追加した。これにより、3D形状と断面画像を行き来しながらセグメンテーションを行える。
形状の自動抽出では、つながっている物体を狭窄(きょうさく)部で切断して自動で切り分ける「物体分割」や、指定したサイズの凸凹を自動認識する「凸凹抽出」といった機能を利用できる。
また、部分的なボクセル値を元データで置き換える機能を実装した。これにより、自動抽出した形状を部分的に修復する用途などに対応する。断面上で領域を指定する手動セグメンテーションでは、自由な向きで作成した複数の断面形状を基に、ラベル領域を補間して作成できるようになった。
解析機能としては、距離、角度、面積、体積、重心などの基本計測に加え、幾何形状へのフィッティング、ランドマーク登録といった形態解析向けの情報出力機能を備える。
オプション機能として、粒子/空隙解析/方向/配向解析を用意する。多数の粒子や空隙の統計量を一括出力したり、方向性を持つオブジェクトを自動抽出したりできる。
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