加速するバス減便解消へ、NTTモビリティら3者が武蔵野市で自動運転実証を推進:自動運転技術
NTTモビリティ、NTT東日本 東京武蔵野支店、東京都武蔵野市は、「地域公共交通への自動運転導入に向けた連携協定」を締結したと発表した。同協定の締結により、武蔵野市内における持続可能な地域公共交通の実現に向け、2026年度に武蔵野市役所〜吉祥寺駅間の自動運転実証や武蔵境駅周辺でのインフラ協調実証を実施する。
NTTモビリティ、NTT東日本 東京武蔵野支店(以下、NTT東日本)、東京都武蔵野市(以下、武蔵野市)は2026年6月16日、「地域公共交通への自動運転導入に向けた連携協定」を締結したと発表した。同協定の締結により、武蔵野市内における持続可能な地域公共交通の実現に向け、2026年度に武蔵野市役所〜吉祥寺駅間の自動運転実証や武蔵境駅周辺でのインフラ協調実証を実施する。また、複雑な交通環境に対応した自動運転の社会実装に向けた取り組みを推進する。
武蔵野市役所〜吉祥寺駅間の自動運転実証では、NTTモビリティが企画/運営する「Co-Creation Hub」の活動の一環として、複数車種による走行技術検証を実施する。併せて、地域の交通事業者と連携し、交通需要の高い武蔵野市役所と吉祥寺駅を結ぶルートにおいて、自動運転走行技術実証を2026年度下期に実施予定だ。
複雑な交通環境に対応した自動運転の社会実装に向けた取り組みとして、歩行者/自転車/バイクなどが混在する複雑な交通環境において、スマートポールを活用し、人/車両/インフラ三位一体の協調型自動運転の有用性を検証する。同検証は武蔵境駅周辺エリアで2026年度下期から実施予定だ。
全国的にバス乗務員不足による減便が深刻化 高まる自動運転需要
近年、全国的にバス乗務員が不足しており、バスの減便が各地で発生し、事態が深刻化している。高齢化の進行や市民の移動ニーズの多様化など、新たな交通サービスへの対応が求められている。
武蔵野市は、自動運転をはじめAI(人工知能)やビッグデータを活用した運行の効率化など、交通分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を段階的に進めることで、バス乗務員の働き方改革や人手不足への対応を進めることが重要だと認識している。一方、同市の市街地は住宅密集地に幅員の狭い生活道路が広がっており、自動運転の実装には高度な技術的検証が必須だ。このような背景から、最先端のICT/モビリティ技術を活用した連携を通じて、さまざまな交通課題の解決を目指している。
NTT東日本は、「地域のソーシャルイノベーションパートナー」として、自治体や交通事業者、住民との共創を通じて地域課題の解決に取り組んでいる。地域公共交通課題を踏まえたデマンド交通や自動運転の地域実装を推進するとともに、自動運転車両や通信、インフラセンサー、デジタルツイン技術などを組み合わせたトータルソリューションの提供を進めている。
2025年12月に設立したNTTモビリティは、NTTグループの全国カバレッジ/技術/知見を集約し、自動運転の車両調達/導入から運用までを一体的に提供/高度化することで、自動運転の社会実装の加速を目指している。同社がNTT武蔵野研究開発センタに開設した共創拠点Co-Creation Hubでは、自動運転技術や運行に関する実証を通年で実施し、さまざまなパートナーとともに自動運転の社会実装に向けた検討/検証を推進している。
これらの課題認識から、武蔵野市、NTT東日本、NTTモビリティは連携協定を結び、地域の関係者と協働しながら、武蔵野市における地域交通の課題解決と自動運転の社会実装に向けた取り組みを推進する。将来的には、武蔵野市のコミュニティーバス「ムーバス」や既存バス路線への技術活用も見据えている。
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