ルネサスマイコンをMBD環境に統合できるハードウェアサポートパッケージ:組み込み開発ニュース
MathWorks(マスワークス)は、ルネサス製マイコンに対応した、新しいハードウェアサポートパッケージを発表した。MBDとシミュレーションを直接連携させることで、組み込みシステムの実機検証や試行を迅速化できる。
MathWorks(マスワークス)は2026年5月20日(現地時間)、ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)製のマイクロコントローラー「RH850/U2A」および「RA6T2」に対応した、新しいハードウェアサポートパッケージを発表した。
同パッケージは、自動車や産業分野のエンジニア向けに提供するもので、MathWorksの数値解析ソフトウェア「MATLAB」およびシミュレーションソフトウェア 「Simulink」と、ルネサスのマイクロコントローラーを統合している。これにより、シミュレーションモデルからハードウェアへの組み込みコード実行までをスムーズに移行させ、ビルドや書き込み、実機検証を自動化できる。
また、産業制御やロボティクス分野に最適化されたRAマイクロコントローラーと統合すると、サーボや可変速駆動用途の迅速な試作検証が可能になり、ワンクリックで実装できる。これにより、モーションプロファイルの作成や閉ループ調整におけるベンチ検証を効率化する。
さらに、車載用マイクロコントローラー「RH850」シリーズのRH850/U2Aに対応したことで、EV(電気自動車)のモーター制御やADAS(先進運転支援システム)の開発を支援する。ベクトル制御や回生ブレーキのアルゴリズムをSimulinkからECU(電子制御ユニット)に直接実装できるため、初期化コードやビルドスクリプトを手作業で記述する必要がなくなり、コンセプトから車両テストまでの期間を短縮する。
従来の開発手法では、ツールチェーンやデバイスドライバの組み立てに多大な時間を要していた。同パッケージにより、設計の初期段階で詳細な検証が可能となり、プロジェクト全体での統合作業の負担が大幅に軽減される。
MathWorksとルネサスは、今後も協業して相互運用性を高め、工学分野におけるイノベーションの加速と市場投入までの期間短縮を目指す。
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