レノボ、ニデックらが結集 AIインフラ熱問題に向けた水冷検証拠点を開設:組み込み開発ニュース(2/2 ページ)
レノボ・ジャパンは、MCデジタル・リアルティのデータセンター内に水冷AIインフラ検証拠点「Neptuneラボ」を開設した。AIインフラの排熱・電力課題に対し、実環境での統合検証を提供。インテルやニデックなどと連携し、水冷技術の標準化と日本市場への本格実装を目指す。
インテルやニデックらと連携、システム全体の統合検証を提供
Neptuneラボの実証環境ではサーバ単体にとどまらず、ラックや冷却液分配装置(CDU)、ネットワーク、監視システムなどを組み合わせた統合検証が可能だ。顧客は導入前に自社のワークロードを用いた性能評価や運用課題の洗い出しを行うことができ、AI基盤の本番導入に向けた計画的なインフラ整備を進めることができる。
統合検証の提供は、パートナー企業との連携で実現した。CPUやGPUなどプロセッサの最適化を担うインテル、CDUにおいて精密加工技術を持つニデック、そして水冷対応のデータセンター環境を提供するMCデジタル・リアルティといった各分野の専門企業が結集することで、システム全体での最適なインフラ設計を提供する。
メーカーの壁を越えた「標準化」、有識者会議を発足
Neptuneラボのもう1つの大きな役割が、水冷インフラを日本市場へ実装していくための「標準化」と「共創の場」として機能することだ。現在、サーバメーカーごとに水冷の仕様が異なっており、データセンター事業者が設備を受け入れる際の大きな障壁となっている。ラボでは、こうした仕様の標準化に向けた議論を進め、データセンター側への導入ハードルを下げることを目指す。
具体的なアクションとして、6月末からは関連企業を集めた「有識者会議」を発足させる。この会議を通じて、水冷インフラ導入における技術面やコスト面の壁を洗い出し、将来に向けたアーキテクチャや運用上のベストプラクティスを策定する予定だ。張氏は、「ラボでの検証や議論を通じて得た知見はホワイトペーパーなどの形でまとめ、業界全体や他のメーカーに対しても広く提言したいと考えている。ラボを起点に、業界の枠を超えたコミュニティーを形成し、日本企業のAIイノベーションとインフラ課題の解決を推し進める」と展望を語った。
将来的にデータセンター内のシステムが全て水冷化されれば、施設全体の電力消費量を約40%削減できる可能性があるとレノボ・ジャパンは見込んでいる。。水冷技術の継続的な知見共有と実践的な検証環境の提供を通じ、日本企業における本格的なAIインフラ構築と、持続可能なデータセンター運用を後押ししていく。
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